コランセラピストスクール

DSCN2265外国人向けとしては珍しく、タイ厚生省スタイルのタイマッサージを教えるスクール。2007年に開校したのでもう10年くらいの歴史があり、先生はずっと同じソムチャイ先生です。ソムチャイ先生はコランセラピストスクールへ移籍する前まではプッサパーの二代目講師として人気があった先生です。さらにその前は、ソムチャイ先生はタイマッサージ復興プロジェクトのメンバーの一人で、ピシット先生の下でタイマッサージ技術の記録編集に携わっていました。ソムチャイ先生にはここ、ピシットタイマッサージスクール日本校でレッスンをしていただいたこともあります。
チェンマイで日本人に人気のスクールのいくつか、いや、ほとんどは、生徒の数が多くてどんどん授業が進んで行き、一人一人がちゃんとセンを気持ちよく押せているか全く確認しません。このため、そういう学校で習ってきた人は日本のサロン現場で全く使い物にならないということは業界で広く知られています。一方、コランではソムチャイ先生がセンの捉え方という最も基本で、最も重要なことを手取り足取り、きめ細かくチェックしてくれるので確かな技術が身につくと思います。これだけ経験豊富な先生がお互いに施術をし合いながら指導してくれるスクールはなかなかありません。

オーナーは江幡(えばた)さんという日本の方で、日本人向けにきめ細かいサービスを提供しており、安心して受講できます。江幡さんには何度もお会いして、飲みに行ったりもしているのですが、なんというか私と感性や経営の考え方が近くてシンパシーが持てます。私は女性向けのヨガスタジオを経営していますが、江幡さんも女性向けのスパを経営していて、ずっと女性と接していると女性化するんですね、インテリアやグッズのチョイスのセンスとか、接客態度とか、清潔感とか繊細さとかが。ですので、女性の方も安心して気持ちよく受講できると思います。

江幡さんが、ソムチャイ先生が伝えたい細かいことまで日本語に通訳してくれるので、英語やタイ語では質問しにくいこともしっかり質問でき、知りたいことを漏れなく、詳しく説明してもらえるのはとても素晴らしいと思いました、江幡さん自身、ソムチャイ先生から長年指導を受けているので、江幡先生とソムチャイ先生、二人の先生が常時いるようなもので、日本人には嬉しいところです。二人とも笑顔が絶えない、とても優しくて気配りの出来る方なので教室はいつもリラックスした楽しい雰囲気に包まれています。

ソムチャイ先生は一つ一つの手技について、なぜこのポジションで、この方向に行うのか、身長差がある場合はどうすればいいのかを、理論的にわかりやすく説明してくれます。しかしただ説明するのではなく、実際に他の方法で行ったときに圧の入り方がどう変わるか体で感じてみたり、実際にやってみてどう思ったか等々、自分で考え、自分でやってみて、感じてみて、その手技が持つ意味を多角的に理解することをレッスンではとても大事にしています。ソムチャイ先生は技術の高さだけでなく、生徒が自分で成長できるようになるための「教え方」ということにこだわっているそうです。

コランセラピストスクールの上級コースでは最後に、1時間のオリジナルプランを考えるという課題もあります。技の形と順番を教えて、修了証を出して、はい終わりという学校が多々ある中、とても良心的なスクールと言っていいでしょう。なぜなら、自分で考えることはその後、セラピストとして活躍する場合に必ず必要になるからです。限られた時間で、体型も状態も異なるクライアントに合わせて何をすべきか、手技の一つ一つの意味をレッスンの段階から深く理解していれば、自力でシーケンスを組み立てることは難しいことではありません。

「サロン現場で即戦力になるセラピストを養成する」、素敵なスクールです。