今日、非常に驚いたことがあった。

本日レッスン初日の方が尋常でなく上手なのだ。

タイマッサージ集中コースもおかげさまで既に30名近い受講生にご参加いただいているのだが、これほど驚いたことはない。

既にサロンでプロとして働いている方にもご受講いただだいているが、そういう方から感じる上手さとはまた違う、包み込まれるような温かさに満ちたタッチを持っている。

それが何から来るかというと、正しい姿勢、呼吸に合わせた一定のリズム、迷いのない手さばき、余裕のある身のこなし、的確な指圧ポイントという多くの要素をクリアしているからなのだが、初日からここまで美しく手技を構成できた人を今まで見たことがない。

私の教え方がうまいのか?

そんなことはない。誰に対しても同じようにレッスンを行っている。
聞けば、アロマオイルマッサージを仕事でやっているセラピストの方ということだ。しかし、指を滑らすオイルマッサージと、指や手を垂直に押すタイマッサージは全く異なる手技である。そういう経験ももちろんあるのだと思うが、人に対する姿勢、気持ちが愛に溢れているのだと思った。

頭がいいとか、飲み込みが早いとか、運動神経がいいとか、真剣さとか、努力とか、仕事のレベルを決める要素はいろいろあるが、タイマッサージの才能というのはやはり愛である。愛というのは好きということではなく、施術を受けている相手がどう感じているか、相手の気持ちになることができるということで、言い換えれば人格のようなものかもしれない。

私も、ピュアな愛に溢れた人になりたいものだが、努力してなれるものでもない。作家が才能溢れた若手に接して筆を折りたくなる心境がわかったような気がした。