WEBサイトをいろいろ見ていると、日本のサロンで、日本人がタイ政府認定セラピスト、あるいはそれに近い表現で自分の資格を掲載していることがある。

ところが、実はタイ政府認定のタイマッサージの資格、あるいはサーティフィケーションを日本人が持っていることはない。ありえない。
なぜならば、タイ政府はタイ厚生省や労働省、教育省が主催するセミナーまたは国家試験はタイ人でないと受けさせないからである。タイ政府の方針として、タイマッサージを含むタイ伝統医療を、中国における漢方のような一大産業とするということがある。産業を成長させて雇用を生み出し、ハーブ製品やタイ人セラピストを海外に輸出して外貨を稼ぐためである。

タイの伝統医療を良心から世界に広めようというのではなく、タイ政府やタイ国民の収入を得るためにタイ伝統医療に関する活動は行われている。だから、外国人には教えない。ノウハウや知識が海外に流出してしまえば、タイコクではなく他国に市場を取られてしまうからだ。

ではなぜ自分がタイ政府認定だと思い込んでいるセラピストが存在するのか?

タイ政府認定にもいろいろあり、まず、タイ厚生省の伝統医療ドクター。これは数年以上の経験と、実技、筆記試験に合格しなければならず、タイのスクールの先生でも全員が持っているわけではない。国家資格は別にあるが、こちらも長期間の勉強と試験がある。ほとんどのタイ人セラピストはタイ厚生省(就労支援として主催のセミナーは労働省も関係する)が主催する無料または無料に近いセミナーを受講する。そこまではタイ政府認定と言っても間違いではない。

紛らわしいのは、タイ教育省認定のスクールで学べば、それはタイ政府認定といえるかどうかである。もう一つ言うと、タイ厚生省認定の伝統医療ドクターに習ったらタイ政府認定といえるかどうかである。

基本的にはタイのタイマッサージスクールはタイ教育書の認定を受ける義務があるらしい。チェンマイの個人がやっているスクールの多くは認定を受けていないが、それにはいくつかの理由がある。まず、条件としてプロジェクターを備えなければならないとか、細々とあり、手続きも面倒だからだ。
で、それをちゃんとクリアした学校がタイ教育省認定となるわけだが、教育省認定スクールで習ったからタイ政府認定というのは違う。それはまるで、あんまマッサージの国家資格を持っている人が経営しているスクールで習ったから日本国認定マッサージ師だと名乗るようなものである。それがまかり通るなら、タイ政府認定スクールで20時間のコースを受けただけで、試験も受けずにディプロマを受け取っただけでタイ政府認定セラピストになってしまう。

ところが、更に悪いことに、タイ本国にあるタイ教育省認定スクールでディプロマ(修了証)を授かった人が、日本でスクールを開き、それをタイ教育省認定スクールに認定されたスクールと宣伝するケースがある。