ピシットタイマッサージスクール東京校は、タイ厚生省およびタイ文部省認定校ピシットタイマッサージスクールの正規日本校。東京のタイ古式マッサージの資格の学校です。

ピシット・タイマッサージ

タイマッサージの流派

img3eff09b0b3b7ee0cd45db日本のセラピストの間ではタイマッサージと言えばワットポー、そしてチェンマイという程、ワットポースタイルとチェンマイスタイルこそがタイの二大流派だと思われていますが、タイ本国ではこれらの流派は極めて少数派なのはご存知でしょうか?
ワットポースタイルは、ワットポーに隣接する私立のタイマッサージスクールで教えられているスタイルで、ワットポーで伝えられた古いマッサージそのものではなく近年、西洋医学や恐らく日本の指圧の知識も消化した上でかなり合理的に再構成された指圧重視のスタイルです。その完成度の高さと、外国人をも対象にした積極的な営業で数多くのマッサージ師を輩出しています。
img38c824e65bdac31c8a99aチェンマイスタイルは、故シントーン氏が50年ほど前にチェンマイで始めたタイマッサージのスタイルです。シントーン氏は実はワットポーでもタイマッサージを学んでおり、チェンマイに伝わる古いスタイルと組み合わせて120分のベーシックマッサージを創作しました。ハーブ療法と組み合わせた伝統医療の病院、オールドメディソンホスピタルを設立して安価で良心的な治療を行ってきたため地元の人から深く信頼されています。シントーン氏は自分の技術を教え子達に惜しげもなく開放したので、オールドメディソンホスピタルで学びキャリアを積んだマッサージ師が自分の学校(ITM、ロイクロ、ワンディ、CCA等々)を設立し、いつしかチェンマイスタイルとして認知されるようになりました。
ところが、これらのスクールは基本的には外国人向けの学校なのでタイ人はほとんど通っていません。タイ人が習っているのは、タイ政府主導で開発され、国家資格となっているタイ厚生省の標準タイマッサージなのです。タイ政府はタイマッサージを一大産業として育てるため、厚生省、文部省、労働省、そしていくつかの大学が協力して標準化と普及活動を行っています。一般向けの短時間のセミナーから、800時間のプロ養成コースまで数多くの講習会が格安(あるいは無料)でタイの各地で開催されています。
teaching_03タイ厚生省スタイルはチェンマイスタイルの優美なリズムとワットポーの指圧の両方の良さを併せ持ち、ストレッチ技も多種ある、素晴らしいタイマッサージです。この素晴らしいスタイルがなぜ日本人には知られていないのでしょうか。その理由は簡単です。タイ政府が「外国人に教えることを認めていない」からです。知識や技術の国外流失を防ぐため、タイ国籍がないと講習会に参加できないのです。その結果、外国人は外国人向けのスクールしか選択肢がなく、外国人向けのスクールのほとんどがチェンマイ式かワットポー式の学校なので、その二つが二大流派だと思われてしまっているのです。
では、日本人がタイ厚生省スタイルを学ぶことができないかと言えばそんなことはありません。バンコクにあるピシットタイマッサージ・トレーニングスクールで習うことができます。厳密には、ここで教えているのはピシット氏のピシットスタイルですが、タイ厚生省スタイルは、伝統医療に詳しいサンリー・チャイリー教授と、各地に伝わるタイマッサージの豊富な知識と長い施術経験を持つピシット・ベンジャモンコンワリー氏が中心となって開発されたスタイルです。ですので、ピシットスタイルはタイ厚生省スタイルとほぼ同じ内容になっています。

ピシットスタイル

Ajarn_02ピシット・タイマッサージ・スクール日本校のタイマッサージはバンコクで大変有名なピシット先生がタイ、バンコクの本校で教えているピシットスタイルです。ピシット先生が教えていた内容を細部まで忠実に再現しています。
ピシット・ベンチャモンコンワリー氏は、現在のタイマッサージの基礎を築いたタイマッサージ復興プロジェクトで、サンリー・チャイリー教授と共に中心的な役割を担いました。ピシット氏は2008年現在74歳で、21歳の時からマッサージに興味を持ち、主にムエタイボクサーにマッサージをしていました。その後、各地を回ってタイマッサージを学び、改良を重ね、1977年にピシット・タイマッサージ&トレーニング・スクールを設立してタイマッサージの普及に努めてきました。現在でも、タイ伝統医療についての政府の会合には必ず出席しており、タイマッサージの基礎を築いた功労者としてタイマッサージの世界では大変有名です。著書も多数あり、タイマッサージだけでなくルーシーダットンの権威でもあります。タイマッサージの先生の多くは厚生省が主催するプロ養成セミナーでピシット氏の指導を受けており、先生の先生として慕われ、尊敬を集めています。

ピシット氏略歴

1977年 厚生省医術部タイ方医科医療及び薬学の専門医の資格を得る
1979年 視覚障害者の為の職業的タイマッサージ援助及び教育方法の開発創始者の一員となる
サンプラヤー寺院の薬学医師協会にてマッサージを教授
1983年 タイマッサージ復興計画副委員長
1988年 タイ国中央部タイ伝統医療医師協会副委員長
1991年 サンプラヤー寺院タイ薬学医師協会会長
1998年 厚生省医療部タイマッサージ小委員会委員長
1999年 財団法人公衆衛生開発財団のタイ式マッサージ復興計画の一つとして、中級マッサージの訓練及び教育の企画に参加
厚生省1999年度の経済不況情勢の影響を軽減させるためのタイ式マッサージ計画に有識者として参加
厚生省タイ伝統医療委員
厚生省タイ伝統医療医師資格取得
2000年 ナコンラチャシマーのシリラート高等専門看護学校物理療法及び看護科で特別講師としてタイマッサージを教授
その他、様々な大学、研究所等にて教育、訓練を担当
月刊誌「主治医」のコラムを担当
ピシット・タイマッサージ&トレーニングスクール開校

 

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