Agodaでのお得なホテル予約方法

最近テレビコマーシャルでもよく見るようになったAgoda。言わずと知れたホテル予約サイトだ。タイでタイマッサージを習ったり、ビーチリゾートに行ったりするのにホテル予約はつきものだが、ゲストハウスのような小さいところでなければほとんどの人はホテル予約サイトを活用することと思う。私もbooking.com、expediaなどいろいろ使ってきたが結局、Agodaが一番安かったりする。中国系のtrip(旧ctrip)というのも安いが予約がホテルに伝わっていなかったり別のエージェントの名前の予約になっていたりトラブルが多々あったので結局agodaを使うことになる。本当はエージェントを通さないでホテルのオフィシャルサイトで予約してあげる方がホテルのためにはいいのだが「最安保証」とか書いている割にはいつもagodaに負けているし安い料金はキャンセル返金不可のことが多いのでやはりagodaは使い勝手がいい。一昔前はサポートが悪いとか返金で手数料を取られたとかで揉めたとか悪く言われることもあったが、私がサポートを使った限りではサポートの質もとてもよく日本人のオペレーターがお客様本位で親切に対応してくれたので、現在はサポートの質も上がり返金等で嫌な思いをすることもないと思う。

さて本題だが、agodaで予約する場合、予約のルートによって同じホテル、同じ日付で全く違う料金が提示される。何も考えずにagodaのサイトでログインして検索して予約するのが最悪のパターンでかなりお高くなる。agodaクーポンとか配布しているサイトもあるがほとんどのクーポンは使えない。いろいろ試した中で一番安いかなと思ったやり方はまずagodaからログアウトして、googleでホテル検索をしてその結果からtripadviserのページにまず行って、そこからagodaにアクセスする方法だ。これでだいぶ安くなるがときどきtravel2022のようなクーポンがagodaサイトで提示されることがありそれを使うとさらに5%引きになるので週一くらいでアクセスしてtravel2022の出現タイミングで予約するのが一番いいと思っていた。なお、agoda会員になると7%引きクーポンとかメールで送られてくるがそのメールからアクセスすると全然安くないので注意が必要だ。

ところが最近、最強のやり方を見つけてしまった。それはVISAのカードを使うことを前提とした下記サイト経由でagodaにアクセスする方法だ。

https://www.agoda.com/ja-jp/visajp

travel2022を使わなくても常時8%引きになるので今まで探した中では一番安く予約できる。注意点は予約の際に今すぐ支払いか、支払いは後日かを選べるのだが支払いを後日にするとバーツの両替レートがかなり悪くなるらしいので支払いは今すぐを選ぶのがいいらしいことだ。

今ドル円はかなり円安で、週によって円高になったりもするが、タイバーツは割と日本円に連動しているので少し円高になったり円安になってもそれほどレートは変わらないようだ。

今回agodaで安く予約する方法を紹介しましたが、私が知らないだけで、もっと安く予約できる方法があるかもしれません。また、私はagodaとは何の関わりもない単なる一ユーザーで、何かトラブルがあっても責任はとれませんので予約の際は表示される注意事項をよく読んで、自己責任でお願いします。

タイのレストランの水問題

何年か前に日本の著名シェフのフレンチレストランで出る水が有料ということに関して大炎上したことがあった。水くらい無料で出せよ、これが日本のスタンダードなのだがこれは世界的に見て極めて珍しいことのようだ。タイにも八番ラーメン、幸楽苑、かつやのような日本のチェーン店があり、私もよく行くのだが、どの店も水やお茶は有料だ。メニューは日本とほとんど同じで味も同じ、料金も日本よりは少し安いが水を頼むと100円近くするし、緑茶はその倍くらいする。日本のレストランやラーメン屋でそれらが無料で飲み放題というのがどれほど有難いことかわかる。

私は基本的にチップが嫌いだ。チップが嫌でアメリカにはあまり行きたくない。レストランのウェイターの方の労働対価であり、それが料理の値段に含まれていないので別途支払う、という理屈は納得できるが、厨房からテーブルに運んでくるという、やっていることは同じなのに一律10%でチップが決まるがために高級レストランでは大衆レストランの何倍ものチップを払わなければならない、という不条理が嫌いなのだ。

同様に、外食で酒を飲むのも嫌いだ。料理は手間がかかっているし、その料理を生み出すためにその料理人がしてきた努力や時間を考えるとそれに応じて値段が高いのは納得できる。しかし出てくる日本酒や瓶ビールは買ったものを出しているだけなのに原価の数倍の利益が乗せられている、そういう不条理が嫌なのだ。

水、お茶、コーヒーも自分で作れば限りなく安く、そしておいしいので、外で買うことはほぼない。

そういう人間なので、タイの屋台やレストランで格安なグルメを楽しみつつも、水を注文することにはすごく抵抗がある。かつやでヒレカツ定食をご機嫌に食べるときにもお茶を頼んだら合計金額で日本より高いぞ、と思うと、なくてもまあいいか、と思ってしまう(せこい!)。ところが周りを見渡すとどのタイ人もペットボトルの水やお茶を注文して飲んでいる。その売り上げもお店が存続するための重要な利益になるので水を注文するのはお店へのマナーなのだろうか、それとも見栄っ張りなタイ人は水を頼まないのは恥ずかしいと思っているのか、私がタイの屋台で水を注文しないのは恥ずかしいことなのか、水を注文するのは常識なのか、悩ましい問題である。

チェンマイの解剖学が習えるタイマッサージスクール RSMインターナショナルアカデミー

ついに、RSM International Academy が授業を再開するようだ。海外で、日本からのお客さんを迎えるタイマッサージスクールがコロナ発生後、受講生が0名になってしまったことは容易に想像でき、それが何年も続いたので多くのタイのタイ古式マッサージスクールは閉校や移転、規模縮小に追い込まれた。RSMインターナショナルアカデミー(前はRSMインターナショナルスクールという名称だった)も授業を行っている様子はなく、このまま閉校してしまうのではないかと気になっていたが、本日WEBサイトを見ると、2023年1月からスクールを再開しますと大々的に掲載されていた。一安心だ。

タイ古式マッサージを学べる学校は日本にも、タイにもたくさんある。なので一つ、二つなくなったとしてもそれほど影響はないが、タイ古式マッサージセラピストが必要な解剖学を学べる学校はほとんどなく、RSMインターナショナルアカデミーは世界的に唯一無二な存在だ。なぜ唯一無二かというと、内容の素晴らしさだけではなく、非常に良心的な料金で実技を含む必要な知識を効率的、短期間に学べるからだ。長々と不必要な座学授業をすることもなく、他の高価なコースを受講する必要もなく、学びたいことを1週間または2週間という短期間で、楽しいチェンマイの市内で学び習得することができる。しかも先生は優秀な日本人で授業もわかりやすい。この学校が辞めてしまったらもう解剖学をちゃんと学ぶチャンスはない。

私のヨガスタジオもタイ古式マッサージスクールもコロナで大打撃を受け、現在も苦しい状況は続いているが、タイで頑張っている観光業の人ほどではない。何しろ何年も、観光客が0になってしまったのだ。ご苦労は筆舌に尽くしがたいものがあっただろう。
航空券の燃油サーチャージも12月からは値下がりするようだし、円安でタイの物価もかなり高くなったものの、まだまだ安い。解剖学を学びたいタイマッサージセラピストは1月からどんどん、RSMインターナショナルアカデミーに行った方がいい。私はRSMインターナショナルスクールと特に繋がっているわけでもお金をもらっているわけでもないが、私が受講してとても役に立ったので、純粋に皆さんにお勧めしている。

断酒とダイエット

最近また体重が増えてきた。3年にもなるコロナのストレスか、家で食う量、そして飲む量も増えている。このあたりで体重増加を止めないと色々とよくないし、以前の人間ドックで警告されている脂肪肝も心配だ。そこで乗るのを嫌がっていた体重計に乗ってみると、やばい・・・
その数値に驚き、ダイエットをすることを決意した。そして、同時に断酒も決意した。その決意を最後までやり遂げるために人間ドックの予約もした。予約が取れたのが35日後なので5週間、できるだけ体重を落とし、肝臓を正常状態に持っていく。

基本、カロリー制限なので、一日に食べるご飯の量を減らし、お菓子やアイス、インスタントラーメンはできるだけ我慢する。空腹は種々の野菜で満たす。ブロッコリー、キャベツ、オクラ、もやし、ほうれん草、きゅうり、茄子、玉ねぎなど。コンソメ野菜スープにカレールー一つを入れるとうまい。タンパク質、カルシウムも必要なので肉、魚、乳製品もちゃんと取る。玄米にしようと思って色々見ていたらロウカット玄米、発芽玄米をいうのを見つけた。最近はこんな米が出ているのかと驚いた。毎週のフィットネスに加えて週一回はどこかに出かけて何時間かウォーキングもする。

こんな感じで取り組んでいるが、意外にできている。酒を飲まないと食欲が沸き起らないし、酔っていなければダイエットの意志の力が勝つ。氷水をたくさん飲めばビールの代わりになるので断酒もそんなにつらくない。70kgを超えていた体重は順調に減ってきたがペースとしては一週間で1kgくらいが限界だ。減るにしたがって体の反応か、体重があまり減らなくなってくる。今日で33日目で、4.5kg減った。目標の半分くらいだが、節目の人間ドックが終わればいったんダイエットを緩めてうまいものを食い、酒を飲むつもりだ。すると不思議なもので酒が飲みたくなってきた。外出先でトイレに行きたくなった時、我慢できていてもトイレの扉が近づくにつれて我慢の限界になり、トイレに駆け込んだときにあと一秒遅れていたら大変なことに・・・、というのがあるが、それに似ていて、あと5日、あと4日、あと3日と近づくにつれて飲みたい気持ちが高まってくる。一か月間飲めないとなると諦めの気持ちか、欲求はなくなるが、もうすぐ飲めるとなると我慢できなくなってくる。期待させない、期待させる、このスイッチは人間の行動原理に大きな影響を与えるので人の気持ちのコントロールや商売にも応用できるだろうと思った。諦めている人はそれなりに幸せだが、手に入るべきものが手に入らないと思っている人は苦しく、不幸になる。しかし満たされない焦燥感が頑張るパワーになるので、人生を生き抜くのにどちらの状態がいいかは微妙で、状況に応じて自分でそのスイッチを切り替えられる人が一番優れているのだろう。

ところで、ダイエットの空腹を満たすため普段はあまり食べないリンゴを買ったりするのだが、青リンゴを食べてそのうまさにびっくりした。トキという品種で甘くて酸味があまりなく、触感も柔らかい。私が好きな二十世紀梨のようだ。リンゴは酸っぱいのであまり食べてこなかったがあまりのうまさに病みつきになり、たくさん買ってきて毎日食べている。人間ドックの結果が楽しみだ。

バンコクの満員電車

夜中にスマホのニュースを見ていてどんでもない事件が目に飛び込んできた。韓国のハロウィンで120名以上が圧死・・・。にわかには信じられなかったが翌日の詳報で150名以上が亡くなり、その中には日本人2名も含まれていたとのことで、大変痛ましく、悲しい出来事であった。
何日か経ち、責任追及の動きが拡がってきているが、非常に不思議でならないのは、あの小道の両側がどうなっていたかだ。どんなにぎゅうぎゅう詰めでも広い道路に面しているので、どこかの段階で密度が減り、開放されているはずである。どんな渋滞でも渋滞の先頭は渋滞していないのと同じように。日本の朝の満員電車で駅員が人を押して押して押し寿司のように人を電車に詰め込んでいるが、あれは反対側のドアが閉まっているので人が倒れることなく押し込まれていくので納得できる。しかし、今回のように両側が開放されている道路でなぜ人が脱出できなくなってしまうのか。考えられる答えは一つだけだ。両側から人が道に入ろうとしてラグビーのスクラムのように両側から圧をかけていたとしか考えられない。
一方通行でなければそれがどういう結果を生むか、そしてその道を突破できる可能性がどれほどあるか想像できそうなものなので、どちら側の人もその道が自分が進む方向の一方通行だと思い込んでいたのかもしれない。

その二日後の10月31日の渋谷ハロウィンに行ってみたが、スクランブル交差点での信号待ちでかなり詰まっていたが体が触れるほどにはならなかった。そしてセンター街は警察によって左右一方通行の人の流れが作られていてよどみなく人が流れており、おしくらまんじゅうになるわけもなかった。

さて、タイではあのようなことは発生するだろうか? たぶん起こらない。バンコクの地下鉄は時間帯によってはものすごく混雑するが、電車はぎゅうぎゅうにはならない。なぜなら、並んでいる人たちは電車が混んでいたらその電車には乗らず次の電車を待つからだ。だから、バンコクの電車で日本の朝の通勤電車のような体が触れ合う状態になったことがない。日本人の私からすると、何本もの電車が過ぎ去って行き、列が全然進んでいかないのはかなりイライラして、「まだ乗れるでしょう!」と叫びたくなったり、列をすっ飛ばして電車に飛び込んでいきたくなるがそこはじっと我慢して、反対側の電車に乗って前の駅から電車に乗ったりすることもある。何が言いたいかというと、タイの人は日本人以上に人と体が密着するのがいやなようなのだ。

話を戻すが、韓国で発生したような状況がタイで発生したらどうなるか。その場にいる一人一人が絶対に他人と触れないように立っていたならば単純に前に進めない、というだけのことで、その時間が長くなったら両端の人は諦めて別のところに行くだけだ。そう、他人には触れないというたった一つの暗黙のルールがあればあんなことにはならない。

世界的に見て他人とくっついていて平気なのは日本の満員電車、韓国、中国くらいなのではないかという気もする。世界中の人がなぜあんなことが起きたのか不思議に思っているに違いない。

タイ旅行にタッパーを

タイに行ったときの大きな楽しみがフルーツ。日本にはないような色々なフルーツがあり、新鮮でめちゃめちゃうまい上に激安なので、タイ料理以上に楽しみにしている人も多数いると思う。以前私が好きだったのはマンゴスチン、マンゴ。マンゴスチンを初めて食べたときはとても感動したし、マンゴも新鮮なものはこんなにも安くてうまいのかと驚いたものだ。

何年か前にオートーコー市場というのを知ってそこに行くようになったのだが、そこで売っていたのがこのライチ。タイの果物にしてはかなり高価な部類だが食べてそのうまさに驚いた。枝付きの生のライチというのは日本ではほとんど出回らないのでそのうまさを知っている人は少ないが中国や東南アジアで食べるライチは格別にうまい。似た果物にランプータンやロンガンがあるが私はこれが一番うまいと思う。オートーコー市場で売っているものは最高級品なので高いが、街の果物店ではこのくらいの量で50バーツくらいで買えると思う。ただし、オートーコーのものと違って粒が小さくて不揃いで色もやや悪い。味も少し落ちるがオートーコーで買うとこの写真の量で200~300バーツはするので街中で安いのを見つけたら即買いをお勧めする。なぜなら、街中やスーパーでライチを見かけることはほとんどないからだ。

オートーコー市場で売っている果物のメインはドリアンだ。このドリアンと言うのが曲者で、地下鉄やホテルでは持ち込み禁止の看板があり、旅行者はじゃあどこで食ったらいいのか、その場で立ち食いしかないのかという問題がある。そして、酒と一緒に食べると死ぬという言い伝えがあるので夕食前後にも食えず、じゃあいつ食ったらいいんだという問題もある。そして、そもそもうまいのかという問題がある。日本ではしばしば罰ゲーム的な扱いで、テレビでドリアンを持ってきて、くさ~い、とか言われる可哀想な扱いなので私も最初は抵抗があった。初めて食った時はそんなにうまいとも思わなかった。ところが、何度か挑戦していると、3、4回目でものすごくうまいということに気が付いた。そして中毒になった。オートーコーで買うとかなり高いので、街中で買うのがいいのだが観光客が滞在しているような地域ではあまり見ない。地元の人が食材を買うようなホイクワン市場のようなところに行くと市場でも売っているし、トラックに山積みにして売っている。こういうところで買うと120バーツ/kgくらいなので(3月の出始めの頃は200バーツくらいで6月以降値段が下がる)、300~400バーツくらいで一玉買える。主にモントーンと甘いチャーニーがあるが、モントーンの方が匂いが少なく食べやすい。私が泊まっているホテルには持ち込み禁止の看板がなかったので、持ち込んだのだが割ってすぐのは匂いが少なく問題がないのだが、一玉分を一回で食べるのは大変なので冷蔵庫に入れているとビニール袋に入れていても匂いが強くなって冷蔵庫が臭くなってしまう。マナーとして部屋や冷蔵庫には匂いを残さないようにしないといけない。なので、日本から大きめのタッパーを持っていくのがお勧めだ。幅240×180深さ90mmくらいがちょうどいいと思う。タッパーに入れて密閉して冷蔵庫に入れれば3日くらいかけて毎朝の朝食代わりに食べられる。夜はビールを飲むので食べられず、朝食を抜いて朝から昼に食べるしかない。とにかくカロリーが高くすぐ腹いっぱいになってしまうからだ。こうして諸問題を解決してドリアンを思う存分食べられるようになりました。

小さな発見

先日街中で駐車していた車に戻ってエンジンをかけたらバッテリー上がりでエンジンがかからない。仕方がないので車の保険に付帯しているロードサービスを呼んだのだが1時間以上も待たされた。無事エンジンはかかり帰宅できたのだが、ここからが問題だ。明日またバッテリーが上がっていたらどうしよう、イエローハットに行くこともできない。保険のロードサービスのバッテリー救援は1年に1回しか使えない。そこで果たしてバッテリーは自分で交換可能か調査してみた。調査の結果、この苦境を乗り切るには3つの選択肢があることがわかった。1)イエローハットとかの店で交換してもらう2)通販で自分でバッテリーを買って自分で取り換える3)通販で充電器(1,000円からある)を買って家で充電する。

今回バッテリーが上がった状況がしばらく走行した後ちょっとヘッドライトをつけたくらいで上がたので、自分で充電してもそれほど充電できないだろう。買って2年半なので寿命である。自分で交換はどうだろう、ネットで調べたら交換は簡単そうだ。バッテリーの値段もイエローハットだと15,800円の高級バッテリーcaosが楽天なら 7,590円だ。で、自分で交換したのだが実に簡単で驚いた。イエローハットまで行って交換を待つよりずっと簡単で値段も半額。何で今までこのことに気が付かなかったのだろう。これまで大損していたようだ。

話は変わるが、私がよく行く近所のサミットは惣菜が結構うまい。昨日はじゃがいもを食べたくなり牛肉コロッケを買った。いつもはウスターソースをかけて食べるのだが、オーブンレンジでカリッと温めた後、何を思ったか何もつけないで食べてみた。

うまい・・・、

絶句するほどにうまかった。ジャガイモと牛肉のうまみに周りのフライの衣が加わって一緒に買ったフライドポテトよりはるかにうまい。今まではウスターソース味が強すぎて大してうまいとも思わなかったが、何もつけないと色々な味がしてビールのつまみとしては最高としか考えられないほどおいしくいただいた。今までソースをかけてわざわざ不味くしていた日々を返してほしかった。

このように、何十年も生きていても未だに小さな発見、生活をもっとよくできる発見がある。やはり常に色々考えたり、違うことをやってみることは大切だと思った。

謎の迷惑電話

最近、店の電話に086から始まる長い電話番号から電話がかかってくる。出ると、無言だったり、こんにちわー、とか一言だけだったりして、しばらくしたら切れる。それほど頻繁ではないが、週1回はかかってくる。これは何なのだろうと思ってネットで調べてみたら、

その目的は私が想像もしていないことだった。ナンバーディスプレイには086と表示されるが、それは+86という中国の国際識別番号で、その電話番号に折り返し電話をすると中国への国際通話となる。そして、それは単なる通話ではなく、有料ダイヤルになっていて、後日数十秒間しか繋いでいないのに数万円の請求が来る、という詐欺電話らしい。

もちろん、折り返し電話などしないが、煩わしいので着信拒否しようとしたのだが、確認したところ、086から先の番号は毎回違うので、拒否リストに載せることができない。「086から始まる電話番号は拒否」とか、そういう設定ができるようになってほしいものだ。

しかしまあ、この手の詐欺も、オレオレ詐欺も、計画的な凶悪犯罪もそうだが、それだけの計画性や企画力、組織力、行動力があれば合法的な商売でも十分儲けられると思うのだが、それだけの能力があっても非合法な手段がやめられないというのは不思議だ。けちけち生活に異様な才能を発揮して驚くような少ない生活費で生活している人をテレビで見たときその才能を事業や仕事で発揮して金儲けをする方がいいのに、と思ったことがあるが、世の中には能力や才能はありながら、使う方向を間違っている人がいるのか、そのような性癖を持っている人がいるのか、今年も多くの悲しい出来事や不幸からやはり逃れられないまま、一年が終わろうとしている

エネルギーヒーリング

少し前に変なことがあった。私のマンションの部屋番号についてのことなのだが、そのままだとまずいので、仮にその番号を203、206とする。

ある夜、宅配ボックスに荷物が届いていた。出してみると、注文した覚えのないナイキの靴の箱だった。宛名を見ると、受取人の名前は見ず知らずの女性だが、住所は部屋番号に至るまで正しい。ちなみに私の部屋番号は203である。翌日荷物に書いてある電話番号に連絡することにして寝たのだが、翌朝管理人室から連絡があり、その荷物は同じマンションの206の人宛のものであることがわかった。注文の際に間違ってしまったらしい。無事渡して、この件は一件落着した。

と思われた。が、

それからまだ何日も経たない頃、うちのヨガインストラクターが出産のため辞めることになり、スタジオ備品を郵便で返却してもらうことになった。しかし何日たっても来ない。本人はもう何日も前に送ったと言うので郵便局にも確認してもらったところ、翌日ポストに届いていた。郵便局の人が連絡を受けて投函し直したのだろう。何で届かなかったのか不思議に思いながらあて先を見ると、住所や私の名前は正確だが部屋番号が206号室宛になっている。私の部屋は203なので届くはずがない。その人に伝えていた住所を見返したがちゃんと203とメールに書いてあるので、ヨガインストラクターが勝手に間違えたのだ。そこであることに気が付いた。先日の間違いも206であった。郵便物の間違いなどこれまでに一回もないくらい頻度が低いものだが、同じ時期に全く関係のない事象で同じ部屋番号で間違いが起こるものだろうか。このマンションの部屋は40以上あるので偶然にしてもほとんどあり得ないことだ。

実はこのようなことが日常生活でちょくちょく発生する。よくあるのが音楽関係。久しぶりにドナ・サマーの曲を聞きたくなって聞いたら、その翌日に死去のニュースを見た。マール・ハガードのときも、ピーター・グリーンの時も、イアン・ミッチェル(ベイシティローラーズ)の時もそうだった。何十年ぶりかにその人の曲を聴くと、その後訃報があったりする。ビーチで頭の中でカントリーロードを歌った後で入ったレストランでカントリーロードがBGMで流れたこともあった。運転していてナンバープレートが0001の車を見ることは珍しくないが、ある日珍しく隣席に人がいるときに信号待ちしていたらそれに遭遇して、「0001だね」と言った瞬間、その隣の車も0001だった。三軒茶屋にいい物件が欲しいなと思ったら出現する、インストラクター不足に悩むと必要な人が現れる、こういうことは考えすぎか。

世の中では、久しぶりにある人のことを話題にするとその翌日に電話があるとか、困っている時に偶然手に取った本を開くとそこに解決策が書いてあったとか、そういうのをシンクロニシティと言う。それが本当に確率的な偶然なのか、そうではないのかは未だに解明されていないが、私の生活感覚からすると偶然にしてはおかしいことが時々起こる。それは我々が知らない未知の世界のことで、神のいたずらなのか、未知の力が働いているのか、実は世界はバーチャルリアリティなのか、そもそも私の脳内だけにある空想なのか、要するに、わからない。

こういう不可解なことは量子力学の理論の中では起こりうるという話を聞いたことがある。理論物理学の世界では距離や時間が逆転していたり意味を持たなかったりする。ここで話は飛躍するが、巷で見かけるエネルギーヒーリングとか遠隔治療、これは量子力学的に説明できるという人がいる。東大生でも量子力学どころか相対性理論の理解すら困難なので、その人が量子力学を理解しているとは到底思えないが、私も上記のような経験上、そういうことは完全には否定できないと思っている。世の中にあるエネルギーヒーリングのほとんどはインチキかプラシーボ効果に過ぎないとは思うのだが、その中に、仮に本物があるとしよう。そしたら電話一本で体が良くなるのでタイマッサージなんか要らないだろうか。

これについては私は明確な答えを持っている。食べなくてもお腹がいっぱいになるレストランは嬉しいだろうか。飢餓に苦しんでいる国とかならいいかもしれないが、日本のような国では食事の時間が一日の中で一番楽しい時間である。マッサージもそうで、同じお金を払うなら、何もされないで終わるより、2時間くらい、暖かい人の手による至福の時間を過ごす方が遥かに幸せだと思う。

 

初花肩衝

司馬遼太郎の歴史小説を読んでいて非常に不可解なことがある。信長や秀吉の時代に、茶入れという小さな茶器に異様な価値があることである。例えば写真の初花肩衝(はつはなかたつき)、これ一個が物としてはどんなものよりも価値があったという。一国に値すると言われ、名絵師が書いた大屏風などよりはるかに高く、現代の価値で言うと、数十億、数百億くらいの感じだと思う。これがわからない。中国から伝わったものらしいが誰が作ったのかもよくわからないし、芸術作品としての素晴らしさもさっぱりわからない。国立博物館や徳川美術館で、初花ではないが、それに準ずる名物茶入の実物を見たがやはりわからない。これを作った人が最初に売った値段はひょっとすると千円くらいなのではないかと思うくらいだ。

経済ニュースを見ていて、ふと、これはビットコインのようなものかと腑に落ちた。ビットコインは茶入れ以上に原初的な価値は0だが異様な価格で取引されている。茶入れも千利休が「これは大名物だ」と宣言し、信長がすごいものだと思うようになって価値が形成された。最近ではバンクシーの絵とか、山崎ウイスキーとかロレックスの時計がそんな感じで高値になっている。要するに希少性だけが価値の源なのだ。デジタルで何でもコピーできる時代、逆にアナログな希少性を持つものの価値が跳ね上がるという構図とも言える。市場経済というのはやはり何かおかしい。