アンコールワット

年末に念願のアンコールワットに行った。期待通りの圧倒的な存在感と感動、バイヨンや他の遺跡も素晴らしかった。が、見ているとほとんどの遺跡が異常に壊れていることに気が付く。修復がされていないということ以上に、自然でない力で破壊されたようなベンメリアのような遺跡も多い。なぜこんなに壊れているのか、その理由を知るにつれ気分がだんだん落ち込んでいく。泊まったホテルの人が特にそうだったのだが、カンボジアの人はとても親切で笑顔に溢れている。微笑みの国と言われたタイが昨今ではそうでもなくなっているのに対し、そんなに一生懸命気を遣ってくれなくてもいいですよ、と言いたくなるくらい一途に親切だ。私はそこに何か違和感を感じたのだが、カンボジアの近年の歴史を知ると、そういう人しか生き残れなかったのか、そう振る舞うことが子供の遺伝子にまで組み込まれてしまったのかと悲しい気持ちになる。1970年代に大人のほとんどが自国の政府により虐殺されるというめちゃくちゃなことが起こった国である。遺跡もその当時の内戦で破壊されたらしい。そういう遺跡や、愛すべき人々と接しながら歴史のことを考えると何とも苦々しい、切ない、辛い気分になる。パワースポットどころか日々、生気を奪われていく感すらある。そんな風になるのは私だけなのだろうか・・・。びっくりしたのはシェムリアップの街や遺跡は中国の人で埋め尽くされていたことだ。どこもかしこも中国人だらけで、しかもパワフル過ぎ。遺跡への入場制限もどんどん増えているようで、エアアジアが乗り入れる前の静かな時に来るべきだった。

カンボジアの歴史を知ると、アンコールワットを中心とする遺跡群はカンボジアの不幸な歴史を供養する菩提寺だということがわかる。単なる観光ではなく、何だかガーンという衝撃を受けたような旅だった。帰国してもその衝撃は心のどこかに残っており、自分の生き方や日々の気持ちについって考えさせられる。そしてそれが明日への活力というか真剣に生きないといけないなという気持ちに変わっていくのでやはりパワースポットなのかもしれないなと思った。

不思議な話

トワイライトゾーンに迷い込んだのだろうか?
全く持って奇妙な話である、しかもそれは現在進行形だ。

昨日サムイ島に来た。前回来たときのホテルが高い割にはしょぼかったので、今回はネットで入念に探した。狭いのはいやだし、多少高くても場所がいいホテルがいい。そして見つけたのがチャウエンビーチのチークホテル。

The Teak Hotel Samui
The Teak Hotel Samui

一泊4000円くらいで写真を見る限り部屋も良さそうだ。私が注目したのが「このホテルには客室が 348 部屋あります。」という情報。これだけの部屋数があるのはかなり大きなホテルで、サムイにも多くはないはずだ。大きなホテルはそれなりにサービスも設備も充実している。なんでこんなに安いのだろう・・・

情報を得ようと検索したが全く情報が出てこない。これは新しいホテルなのかも知れないと思い、ラッキーということで予約した。他の良さそうなホテルは満室だったということもある。

そして前日、こんなメールが来た。

Dear Mr. Okada,
We are happy to inform you that your are the our first costumer in our new hotel The Teak Samui Hotel. Please let us know you arrival time.
Thank you and looking forward to see you soon.

えっ、それはうそだろう。新しいホテルだからお客さん皆に同じメールを出しているに違いない。

そして当日、普通は300バーツするお迎えの車が無料で、ホテルに着いたら「あなたがこのホテル最初のお客さんです。」と言われレイをかけられ、写真を撮られ、小さな歓迎セレモニーが行われた。ディズニーランドでも「1億人目のお客様」とかそういうのでセレモニーが行われるがそういうのはかわいい子供連れのファミリーとか美人のカップルとかそういうタイミングで選んでいるに違いない、しかし、一人目と言うのはチョイスのしようがなくファミリーでもカップルでもないおじさんのお一人様になってしまい申し訳ない気持ちにもなった。しかも、「今晩お泊りになるのはお客様だけです」という仰天の事実。実はこのホテルは向かいにあるブルーラグーンホテルのオーナーによる第二弾大規模ホテルで、私は記念すべき最初の宿泊客ということで歓迎モードに入り、朝食無料で、ルームサービスも3人がかりでやってきて至れり尽くせり。何せ客は私一人なのだ。タオルも部屋も何もかも新品。写真のプールも独り占め。booking.comに出ている部屋の写真の通りの豪華な部屋。というか、この写真の部屋が今私が泊まっている部屋である。他の部屋はまだ工事中だったり準備ができておらず、ベランダにチェアが置いてあるのが私の部屋だけだからわかる。

昨晩も、今晩も、348部屋の大ホテルに私一人で泊まっている。人生初めての不思議体験と言っていいだろう。長く生きているとこんなこともある。何年か経った後、誰かとここに来て、「私が一人目の客だ」と言っても絶対に信じてくれないに違いない。

パクチー

世の中はパクチーブームらしい。いや、それを聞いたのは1、2年前なのでもうブームは去っているかもしれない。いずれにしても、パクチーを山盛りにした、パクチーメインの鍋を食べるとか、完全に変態だと思う。やっていることは、パセリを大盛にして食べているようなものだ。本場タイでもそんな食べ方をする人はいない。刻んだパクチーをパセリのようにスープに入れるとか、炒め物に薬味として入れていたり、脂っこい食べ物の添え物としてちょっと置いてある程度だ。タイでは、特に屋台の料理は揚げ物とか脂っこいものが多いのでネギ感覚でかじったりするとさっぱりしてうまい。スープに入っているものもセロリやパセリみたいな感じで薬味としてうまい。ところがタイスキのような鍋物でメニューに載っているのも見たことはないし、本当にパセリみたいな位置づけだと思う。しかし、好きかどうかと言われれば好きだと思うし、たまに食べるとうまい。

それで、日本で食べてもうまいかと思ってジャスコに行ってみたら198円で売っていた。ほうれん草みたいに売っていた。買って帰り、さつま揚げと合わせて食べてみたら、

まずい・・・

水で洗うと独特の臭いにおいも発生し、タイでは感じなかったドクダミのような臭みだ。食べ方が悪いかと思って細かく切ってスープに入れてみたが、やはりまずい。どう食べても耐えられないまずさだ。なぜ、不味いのかは謎だ。私が買ったパクチーがたまたま不味いやつに当たったのか、パクチー自体の品種が微妙に違うのか、鮮度が悪いのか、料理に合わないのか、暑くない風土で食べても体が受け付けないのか。

パクチーはタイで、タイ料理と一緒に食べるのが正解のようだ。

ヤムカーン

タイマッサージの流派の中にヤムカーンというものがある。火であぶった足で施術をするという技で、施術者が持つ、大きな杖がシンボルとなっている。昔の写真やyoutubeのビデオを見ると、足をあぶるときに大きな火や煙が上がっていたりしてすごい迫力だ。アジアの神秘というか、フィリピンの心霊療法みたいなエキゾチックな、魔法のような、原始人のような、とにかくこの世の物とは思えないような超絶なテクニックだと思った。

それが、ナショナルハーブエキスポで受けられるというので、初日の朝一番に一人目のお客さんとなって実際に受けてみた。足を火であぶっているわけではなく、炭火で熱した鉄板を軽く踏んで、足の裏につけたオイルを温め、その足で踏むようにして凝った部分を解していく。実際に受けてみると、見た目の強烈なイメージと違って、ハーブボールで患部を温めるのと、足を使って踏む施術と、オイルマッサージを一度に行っているということであり、それほど違和感はなかった。足を鉄板で熱する理由だが、確かに冷たい素足よりは熱い足の方が解れる感じはあるしハーブボールの効果がプラスされている。杖でバランスを取って足で乗ることにより施術者は自分の体を酷使することなく、楽に強い圧を相手に入れることができるし、オイルで滑らせることによりオイルマッサージのようにもなる。ヤムカーンのメリットとして、タイマッサージ、オイルマッサージ、ハーブボールを同時にやることにより時間の短縮が図れ、なおかつ施術者への体の負担も少ないということが言える。
ただし、やはり足は熱いと思う。オイルの膜と、足の裏の皮の厚みと足裏発汗で鉄板を手で触るほどは熱くはないと思うが、仏教の修行の火渡りの儀式のように、精神的な何かが必要だと思う。驚くべきことに、ヤムカーンを習うことができるスクールもあるらしいが、実際に習得して仕事にできた外国人はたぶんいないらしい。

足の裏につけたオイルが火鉢の近くで飛び散るのでそれが炭火に着火し、炎や煙が立ち上る。パフォーマンスとしての意味も大きいかと思う。私にやってくれた施術師は写真の人ではなくもう一人の人だったのだが、その先生が施術する際、足を首や肩に持ってくるときに熱くなったオイルが顔にも飛び散るので、熱くてかなわなかった。顔に降り注がないよう、もう少し丁寧にやってもらいたいものである。

シワカ・コマラパ様へのお供え物

去年の夏、バンコクのナショナルハーブエキスポ2016での光景である。会場の正面真ん中にタイマッサージの開祖であり神でもあるシワカ・コマラパ様の像がデーンと置いてある。そしてその前には数々のお供え物がこれでもかと供えられている。量だけではなく、ご飯、野菜、甘いもの、など栄養のバランスが偏らないよう(?)、多彩な食べ物が種類ごとにちゃんと分類されて陳列されている。が、その中に、魚もあるし、そして、なんと! 豚の顔が・・・

仏教徒は精進料理でないのか・・・、殺生を禁じるのではないのか・・・

タイの仏教はなかなか奥が深い。

オンタイマッサージスクール

Ong thai massage school

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今、最も勢いのあるスクールだと思う。
日本人に人気の、タイにあるタイマッサージスクールのトレンドは年々変化する。古くはプッサパー、ITM、この10年くらいはCCA、CLS。オンタイマッサージスクールは比較的新しいスクールだが、人気急上昇中で、行った人の評判もよい。最近「オンタイマッサージスクールで習いました、とてもよかったです」ということを聞くことがとても多くなってきたので私も気になり、行ってみることにした。

コースメニューを見ると、非常に多種多彩である。目的に応じてコースが細かく分かれているので選択しやすい。いまどき5日間のベーシックが3500バーツというのも安い。ストレッチコースが独立していて、しかもレベル1、レベル2とたくさんあるのも珍しく、どんなストレッチをしているのか興味がわいたのでこのコースを受けることにした。それぞれ2日間2500バーツで、合計5000バーツ。安い。雨季のオフシーズンだったからか人数も少なく、どのコースも先生一人当たり1名~3名くらいを教えていて、この人数でこの料金は本当に良心的だと思った。レッスン内容もよく練られていて、たくさんいる先生の教育も行き届いていて、とても快適に、しっかりした技術を細かく教えてもらった。先生が直接施術してくれて、生徒も先生に直接施術して確認できて、とても満足度は高い。教室はエアコン完備で全体的にとても清潔、お茶や水、お菓子類も無料で提供される。私は近くのゲストハウスに泊まったが、生徒用の宿泊施設も安価に用意されておりスクールとして完全だ。

教えているテクニックは、オーソドックスなチェンマイのやり方が多いが、ワットポーなどのバンコク系のテクニックも複合されている。基礎コースとしてはベーシック、プロフェッショナルとあるが、この二つ10日間で基礎コースと考えていい。内容はチェンマイ式、バンコク式がバランスよくミックスされたオン先生オリジナルシーケンスである。エルボーテクニックコースも、多彩な手技がコレクションされていて、エルボー集大成的なボリュームがある。各コースがオン先生の豊富な知識により、非常にマニアックに専門的に手技が集められ構成されている印象だ。そのため、他スクール卒業生や現役セラピストであっても、各コースの内容は魅力的だし受ける価値がある。

オンタイマッサージスクールが成功している理由は、これらのコースをオン先生一人で作り上げてしまったことだけでなく、スクール経営のすべてをオン先生が一人で行っていることにある。タイに数多くあるスクールを3つのタイプに分けるとすれば、

1)先生が一人でやっている寺子屋的スクール
2)経営者が先生を雇用して運営しているスクール
3)先生自身が経営者として先生を雇用して運営しているスクール

があるが、ほとんどは1か2だ。3のタイプは最も強力だが数は少なく外国人向けとして大規模化に成功したのはオールドメディソンホスピタル、ITMくらいしか思いつかない。先生自身が経営を行う場合、タイマッサージをよくわかっている人が直接、生徒がしっかり習得できるように心を配り現場を作り上げていくので素晴らしいスクールになるのだが、やはり経営という話になるので経営者としての能力の高さがないとなかなかできるものではない。オンスクールは最近珍しい3のタイプのスクールとなる。

オン先生ともいろいろと話をしたが、非常に頭がよく、チャーミングで人柄もいい。細かいことに気が付き、何でもよく考え、すぐに実行する。そしてエネルギーがものすごく、いつも元気で笑顔で、ポジティブな空気を周囲に発散しておりそれがオンスクールの雰囲気を決めている。タイマッサージの技術知識が深く、性格がよく、ビジネスセンスが抜群、まあ成功しないわけがないだろう。

オン先生が常に現場を見ているので、先生たち一人ひとりが日本語、英語をよく勉強して、モティベーションも高い。人気の高まりともに生徒数が増えてもオン先生なら、学校の規模を拡大する中で先生の数を増やし、生徒の満足度を犠牲にすることなくうまくやっていくことと思う。今後ますます人気が爆発することは間違いなく、チェンマイを目指す日本人セラピストの受け皿として隆盛を極めるだろうことを確信したしだいである。

強揉み、好転反応?

chepネットでマッサージをやっている人のWEBサイトを見ていると、「うちは強揉みはいたしません。強揉みは筋肉を傷めます」といった記述がちょくちょくある。タイマッサージをしているある人のブログではこんな記述もあった。「お客さんから強揉みを求められることがあるが極力断っている。強揉みをすると筋繊維を傷めるので翌日以降に揉み返しが発生してコリや痛みがより悪化するから。しかし先日、あるお客様から揉み返しがあってもいいから強くやってくれと言われてそうした。案の定、翌日熱を持ったような強い痛みがあり辛かったが、数日するとその痛みもすっかり取れ、いつになく肩が軽くなったらしい。その話を聞き、それは好転反応と言うものかと思った。」

好転反応、そんなものがあるのだろうか? そういう話は聞いたことがあるが、私が習ってきたタイマッサージのスクールにはない概念だ。タイマッサージの世界には基本的に好転反応もないし、揉み返しもない。なぜないかというと、タイマッサージではそもそも「揉む」というテクニックが少ない。揉んだとしても掌全体を使って包み込むように優しく掴むか、指先でセンを柔らかく弾くかくらいで、痛みを発生させるような揉み方はしない。揉むと言うより、圧迫する、弾く、という表現の方が近い。では強くやる時というのはどういう時かと言うと、トリガーポイントをピンポイントで強く押すか、ストレッチを強烈に行うか、の二種類しかない。これらは確かに強烈に痛いが、筋繊維を傷めずに強力に筋肉を解すテクニックである。だから揉み返しも副作用もない。強く痛く行うかどうかの判断は、純粋にお客さんの好みによって決まることとなる。痛いのが好きな人、痛くても解してほしい人には強くやるだけだし、その際に揉み返しとか筋肉を傷めるからという要素はやるかどうかの判断基準にはならない。もちろん肋骨等の骨を折らないように、皮膚に青あざを作らないように、狙う筋肉・トリガーポイントだけにパワーが集中するように気を付けないといけないし、糖尿病のように痛みの感覚が鈍い人にはやりすぎないように注意しなければならない。

では好転反応とは、理論的にどう説明できるのだろうか? 上記のブログの体験談はどう説明できるのだろうか? 私はこう考える。強揉みをした結果、トリガーポイントは解れたが同時にトリガーポイント周囲の筋繊維を破壊してしまった。だから翌日に炎症からくる痛みが発生した。しかし炎症が収まるとトリガーポイントは既に除去されていたので状態は改善されていた。こういうことではないだろうか。つまり、悪いところがよくなる過程でその場所がいったん痛みを発生しているわけではなく、悪い場所の近くの、健康な筋肉と皮膚が一時的に炎症を起こしているだけなのではないか。そう考えると「好転反応」は悪い場所がよくなることには関係がなく、発生しない方がいい。施術過程で筋繊維の破壊や炎症を避けることができれば揉み返しや好転反応を起こすことなく肩は軽くなる。それがタイマッサージの名人芸だと思う。

ただタイマッサージの世界にも好転反応らしきものはある。ジャンルとして本当にタイマッサージなのかどうかわからないが、ボーンナイフというソムキャット先生が得意とするテクニックだ。動物の骨で作ったナイフで患部、例えば背中を全体的に叩きまくる。終わると背中は全体的に真っ赤に腫れ上がる。施術中も痛いし、数日間椅子の背もたれに背中をつけることができないほど痛い。しかし、何日か経つと赤い腫れは嘘のように消えてなくなり背中の凝りも取れる、というまさに荒療治である。原理は幹部の血流を活性化させ、本人の体の自然治癒力を引き出してコリの原因となる老廃物質や悪い血液を一気に流し去ってしまう、ということのようだが、医学的に本当にそうなのかどうか、そしてそもそも、その療法で体の状態がよくなるのかはよくわからない。リオオリンピックの水泳フェルプス選手の丸いあざで有名になったカッピング(吸玉療法)もボーンナイフ療法と同じようなものだと考えられるが、これについても否定的な記事はある。

リオ五輪で流行の「吸玉療法」 丸いあざに潜む危険性

いずれにしても、翌日に体が痛くなるような療法は日本のタイマッサージのリラクゼーションの範囲を逸脱しているし、危険やクレームの原因になるので、一般のセラピストは知識に留めておいた方がいいと思う。

ナポリタン中毒

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今はまっている食べ物がある。冷凍食品のナポリタンスパゲッティだ。パスタについてはアルデンテ信仰というのがあって、ディ・チェコの乾麺をアルデンテで茹でて、パスタソースをかける、あるいは和えて作るものだと思っていた。さすがにパスタソースを作るのは大変なのでレトルト食品を使う。
ある日、冷凍食品のパスタが特売だったので食べてみた。すると、侮れないうまさである。生めんシリーズの麺はもっちりとしていて、ある意味乾麺よりうまい。カルボナーラとかペペロンチーニ、タラコのようなジャンルだとアルデンテということが大事なので乾麺から作るほうがうまいだろう。しかしナポリタンというのは芯が抜けているくらいのほうがナポリタンらしかったりする。なので、冷凍食品でも十分うまい。粉チーズをたくさんかけると中毒になるくらいうまい。しかも大盛360gで175円という安さである。レトルトのパスタソースだけでも200円くらいするのに麺も調理もついていてこの値段と言うのは破壊的商品と言っていい。冷凍讃岐うどん出現よりも業界的なインパクトは大きいかもしれない。

タイマッサージと全く関係ない話だったが、テクノロジーの進歩はすごいこと、破壊的なテクノロジーが業界地図を一変させる一例と考えることもできる。現在のマッサージチェアは人間がやる上手なマッサージと比べることもできないほどレベルが低いものだが、将来はどうなるかわからない。今話題の、人工知能で熟練の技を学び、カスタマーの好みを学び、深い医学的な知識も加え、指や手よりもすごいパーツを開発できれば人間のマッサージは要らなくなるかもしれない。いや、確実にそういう日は来るだろう。仕事がら、まだそういう時代ではない、今の時代でよかったと思う。

8番ラーメン

logo仕事がひと段落して時間ができるとどこかに出かけてみたいと思う。今となってはタイに行く用事もあまりないのだが、タイに行きたいなあと思った時に頭に浮かぶのは8番ラーメン

8番ラーメンは北陸地方のラーメンチェーンである。なぜわざわざタイでチェーン店のラーメン? と、行ったことのない人は思うと思う。私もずっとそう思っていた。お店の存在はたぶん20年以上前から知っている。ショッピングモールのほとんどに入っており、看板やロゴがあまりにもチェーン店的で商品に特徴がなく、内装もファミレスみたい。タイで敢えて行くこともないと考えていた。うまそうなラーメン屋の佇まいというのはああいう感じではない。店主のこだわりを感じるような大きな鍋でスープを作っていて、純連の味噌ラーメンのような見るからに家では作れなさそうな特徴あるラーメンがうまいラーメンだという先入観があった。

sonota_chahanしまった、ラーメンの話ではなかった。私が8番ラーメンで食べるのは炒飯だった。前述したような理由で、見るからに凡庸なラーメンしか出てこなさそうな8番ラーメンだが、タイに何度も行ったり長くいたりするとタイ料理の味付けがきつくなり、和食に走るのだが、昨今の円安やタイの物価高でタイの和食は日本と同じくらい高い。大戸屋にいたっては日本より高い。そんな中、8番ラーメンは日本食としては非常に安い。タイの屋台で食べる炒飯(カオパッド)はナンプラー味でちょっとべとっとしている。そうではない中華料理屋の味付けの炒飯を期待して8番ラーメンで食べてみたのだが、それが実にうまい。特にすごい材料が入っているわけではないが、炒飯に期待する普通の味が最高の形で実現されている。グリーンピースと紅ショウガが入っているのもいい。王将や日高屋、リンガーハット、新福菜館等々、日本の中華料理店で出される炒飯よりも8番ラーメンの炒飯の方がレベルが高いのではないか、と思うくらい病みつきになる味だ。化学調味料が入っているのかもしれないが、うまいから許す。というくらうまい。
sonota_karaage鶏の唐揚げもうまい。餃子はまあまあうまい。ラーメンはスーパーで買って家で作るくらいのレベル。冷やし中華も普通だが、自分で作る手間を考えるとあの値段で食べられるのは嬉しい。つまり、ラーメン屋で出る普通のメニューが、普通というコンセプト内で最高レベルに仕上げられていると言っていい。

タイに行ってタイ料理に飽きたらぜひ行ってみてほしい。定番の商品を期待通りちゃんと提供することの偉大さを感じることと思う。

ナショナル ハーブ エキスポ – National Herb Expo

DSCN1194ナショナル・ハーブ・エキスポ(National Herb Expo)というイベントがある。毎年、9月の第一週の水曜から日曜の5日間に開催されているが、8月末がスタート日になる年もある。今年は2016年8月31日~9月4日の5日間に決まっている。場所はバンコクのインパクトアリーナという大きな国際展示場で、正確に言うとバンコクのちょっと北のノンタブリという地区になる。観光客が行くにはタクシーを使うことになると思うが、そんなに遠くないので、200~300バーツくらいあれば行けるのではないかと思う。インパクトは、コンサートホールや複数の展示場を備えた広大なエリアだ。たぶん東京ビッグサイトよりも大きい。行ってからどこでやっているのか迷う可能性が高いのでどのhallでやっているか事前に番号を確認しておくのがベターだ。2016はHall6-8らしい。こちらのサイトを参照のこと → International Herb Expo 2016
熱帯のいろいろなハーブの展示会だが、ハーブだけでなく、タイの伝統医療やタイマッサージ、タイの伝統的なお菓子や食べ物が展示されており、観光客気分で行っても実に面白い。
展示会としては外国人や輸出促進のためのヘルス&ビューティショーといった展示会もあるが製品が洗練されすぎて面白みに欠ける。ヘルス&ビューティショーがタイ商務省(貿易センター)の主催に対して、ナショナル・ハーブ・エキスポはタイ厚生省が主催しているので、あまり商売っ気がなく、製品の値段も安い。日本人がタイに期待するアジアンな混沌や懐かしい文化が一堂に会しているのがナショナル・ハーブ・エキスポだ。巨大な縁日の出店と言っていいだろう。チェンマイから来た小学生くらいの女の子たちがタイ舞踊や演奏をしていたりいて見物しているだけでも楽しい。
タイマッサージセラピストにとっては、ハーブの実物を実際に見ることができるし、各地から様々なタイプのタイマッサージ師が来て実演施術をしているので勉強になる。ワットポーやチャオプラヤアブハイブーベ、カオコータレプーのようなタイマッサージ、タイ伝統医療の王道を見たり受けたりすることはもちろん、足を火であぶって温めてその足で踏む施術や、今ではすっかり有名になったトークセンを受けることもできる。主催者側としては完全にタイ人向けで、外国人にはむしろ来てほしくないと思っているのかどうなのかわからないが、ネットで情報を検索してもほとんど情報が得られない。次回はいつやるのかもよくわからない。が、超お勧めであることは間違いないので何とか情報を調べて行ってみてほしい。

DSCN1276中には怪しげな施術のデモもある。写真のように蝋の筒を耳の穴に当てて火をつけて耳掃除するというのを見た。当時は起源も原理もわからず、火に向かって上昇気流が発生するのでその風の流れの音がするのはわかるがそんな気流で耳垢が吸い上げられるはずもなく不思議に思っていた。
今日ふと、ネットで検索したら何かわかるかもしれないと思い調べてみたところ、なんと、あのキャンドル耳掃除はインチキだということがわかった。しかも起源は中国かどこかで日本にも輸入されていた時期があったらしい。

「キャンドルタイプの耳ケア用品」で事故多発(発表情報)_国民生活センター:

まあ、そういう胡散臭いのが混じっているところがこの展示会の面白さであり、私がお勧めする理由でもある。


IMPACT Exhibition center
BTSモチット駅から無料シャトルバスあり
-BTSモチット駅の4番出口を出て駐車場の横に乗り場あり
-30分ごとに1回出発
-毎日運行 06:00-22:00

タクシー利用の場合
-バンコク市内から約30分-50分(道路状況による)