夜中にスマホのニュースを見ていてどんでもない事件が目に飛び込んできた。韓国のハロウィンで120名以上が圧死・・・。にわかには信じられなかったが翌日の詳報で150名以上が亡くなり、その中には日本人2名も含まれていたとのことで、大変痛ましく、悲しい出来事であった。
何日か経ち、責任追及の動きが拡がってきているが、非常に不思議でならないのは、あの小道の両側がどうなっていたかだ。どんなにぎゅうぎゅう詰めでも広い道路に面しているので、どこかの段階で密度が減り、開放されているはずである。どんな渋滞でも渋滞の先頭は渋滞していないのと同じように。日本の朝の満員電車で駅員が人を押して押して押し寿司のように人を電車に詰め込んでいるが、あれは反対側のドアが閉まっているので人が倒れることなく押し込まれていくので納得できる。しかし、今回のように両側が開放されている道路でなぜ人が脱出できなくなってしまうのか。考えられる答えは一つだけだ。両側から人が道に入ろうとしてラグビーのスクラムのように両側から圧をかけていたとしか考えられない。
一方通行でなければそれがどういう結果を生むか、そしてその道を突破できる可能性がどれほどあるか想像できそうなものなので、どちら側の人もその道が自分が進む方向の一方通行だと思い込んでいたのかもしれない。

その二日後の10月31日の渋谷ハロウィンに行ってみたが、スクランブル交差点での信号待ちでかなり詰まっていたが体が触れるほどにはならなかった。そしてセンター街は警察によって左右一方通行の人の流れが作られていてよどみなく人が流れており、おしくらまんじゅうになるわけもなかった。

さて、タイではあのようなことは発生するだろうか? たぶん起こらない。バンコクの地下鉄は時間帯によってはものすごく混雑するが、電車はぎゅうぎゅうにはならない。なぜなら、並んでいる人たちは電車が混んでいたらその電車には乗らず次の電車を待つからだ。だから、バンコクの電車で日本の朝の通勤電車のような体が触れ合う状態になったことがない。日本人の私からすると、何本もの電車が過ぎ去って行き、列が全然進んでいかないのはかなりイライラして、「まだ乗れるでしょう!」と叫びたくなったり、列をすっ飛ばして電車に飛び込んでいきたくなるがそこはじっと我慢して、反対側の電車に乗って前の駅から電車に乗ったりすることもある。何が言いたいかというと、タイの人は日本人以上に人と体が密着するのがいやなようなのだ。

話を戻すが、韓国で発生したような状況がタイで発生したらどうなるか。その場にいる一人一人が絶対に他人と触れないように立っていたならば単純に前に進めない、というだけのことで、その時間が長くなったら両端の人は諦めて別のところに行くだけだ。そう、他人には触れないというたった一つの暗黙のルールがあればあんなことにはならない。

世界的に見て他人とくっついていて平気なのは日本の満員電車、韓国、中国くらいなのではないかという気もする。世界中の人がなぜあんなことが起きたのか不思議に思っているに違いない。