タイでタイマッサージを習うと、センと言う言葉を頻繁に聞くことになる。

しかし、よく聞いていると、どうやらセンという言葉が二通りに使われていることに気がつく。熱心な生徒はここで混乱する。そしてセンが何かわからなくなる。

まず、センという言葉は実技のレッスンで使用される。指圧をするポイントを説明するときに、「センの上を指圧する。センというのは指で押したときに下にロープ上のものを感じるところ、そのロープの上に乗っかる感じのところを押す。そのロープのようなものがセンである」と教わる。

もう一つのセンは、タイマッサージの理論で使用される。人体には主要なセンが十本有り、そこを風(気)というエネルギーが流れている。その流れの滞りをなくし、自然治癒力を高めるのがベーシックタイマッサージであると教わる。

主要な10本のセンにはセン・イタとか、セン・スマナとか名前がついているが、なぜか実技レッスンでセンを指で触るときには「これがイタだ」というようにセンの名前では教わらない。そうではなく、脚の外側にはセン1、セン2、セン3があるという教わり方をする。

続く