「マッサージ」という言葉を使うことについて、神経質な人がいる。
マッサージは国家資格の按摩マッサージ指圧師免許を持っていないと行ってはならない、行うだけでなく、業においてその言葉を使用することも許されない、という主張である。
実際にはどうか。
国の政策として考える最優先事項は国民の保護である。言い換えれば消費者の保護である。すべての政策は(選挙権を持つ多数派である)消費者のために実施される。マッサージについてもそうだ。大事なのは(票田である多数の)消費者であり、(大した票にならない少数の)事業者ではない。
国家資格保有者である(少数の)有資格者の主張と、より良いマッサージを求める(多数の)消費者のニーズと、どちらを国家(=政権=与党=代議員)を取るか、考えるまでもない。
こういう需給の背景とは別に、歴史的な背景もある。そもそも按摩マッサージ指圧の国家資格はどういう成り立ちなのか、他の代替療法と比べてそれほど由緒あるものなのか?
そんなこんなで、サロンやスクールを営む上で、そういうことについて何を考えなければならないのか書いていこうと思う。
続く