NHKの解体新ショーはとても面白い。最新の研究結果に基づいて体についての様々な謎を解き明かすので、マッサージなどの体に関わる仕事をする人にとっては最新の研究成果を知るいい機会になる。体というのはまだまだわかっていないことが多く、こういう時はこうすれば良くなる、といったことは経験則による知識はあっても、なぜそうなのかはわからないことが多い。そういうことが、日々理論的に解明されているわけだ。
昨日の番組では、女性が微妙な赤色の違いを見分けられる理由は、赤緑青に対応する3種類の視覚細胞以外に、もう一つ薄い赤という視覚細胞を持っているからだという。
驚いた。
4原色の人間が(多数)いるわけだ。
ご存知のように、テレビのような発光するものはレッド、グリーン、ブルー、印刷物のように反射するものはシアン、マゼンタ、イエローの3原色ですべての色彩を表現する。なぜすべての色彩を表現できるかというと、人間の目が、赤緑青に対応する3種類の視覚細胞しか持っていないからである。もし人間の目が2種類の視覚細胞しか持っていなければ、2原色で(人間が識別できる)すべての色を再現できるという理屈だ。
ならば、4原色の目を持っている人は3原色のテレビや印刷では足りないということになる。これから、より多くの色を表現するといううたい文句で4原色プリンタや4原色テレビが出現するかもしれない。
人間の体というのはまだまだ発見があるようだ。死ぬまでにどれだけ知ることができるだろう。