またまたNHK解体新ショーねたで恐縮だが、「頭をハンガーで挟むと首が回るのはなぜ?」というのをやっていた。そんなことは初耳だったが、自分もやってみたらやはり回った。
結論から言うと、額の斜め前方のポイントを押すと首の筋肉が勝手に伸縮して一定方向に首が回るらしい。なぜそうなのかはわからないとのこと。
北斗の拳を思い出した。まるで経絡秘孔ではないか。秘孔を突くと意思とは関係なく体が動いてしまう、あれである。
指圧やリフレクソロジーの反射区も同じようなものかもしれない。ある部分を押すとそことは一見関係ない部分が活性化するという現象は、なぜか首が回るというのと似ている。指圧については、筋肉を制御する神経が脊髄で束ねられて通信が混信するからそうなるというのがほぼわかっているが、首が回るのもそういうことなのではないか。
人間の身体は、すべての機能が生存に必要な何かの意味があるわけではなく、限られた神経回路を複数の部分が共有していたりする(そのことで神経線維の総数を減らすことができ、体重やエネルギー消費を減らすというメリットがある)ので、このような意味のない不思議な現象が起きるという仮説も成り立つような気がする。人の身体みは知らないことがまだまだありそうだ。