昨日サロンをオープンした受講生。彼女も手が温かい。
特にスポーツをして筋肉が多いわけでもない、普通の若い女性である。冷え性であっても不思議はない一般的な女性だ。
「手がとても暖かいね?」
「普段はそうでもないのですが、マッサージを始めると自然に温かくなるんです。」
不思議なことだが、どうもそういうことが実際に起こるようだ。私も手が暖かい方だが、確かに普段よりもタイマッサージをしているときの方が暖かい気がする。なぜなのか?
ある種のスイッチが入るのかもしれない。タイマッサージを始めて数分後には手から熱が放射されているような気がする。なぜそうなるのはよくわからない。仮説としては、腕をまっすぐにして垂直に相手の体に当てて体重をかけることにより血液が手に集まり、熱が出るのかもしれない。正しい姿勢で正しいリズムで行うことにより手が温まるという仮説だ。だから熟練するほどに手が温まるということが言えるのかも知れない。
心を鎮めて気持ちを空にすることで副交感神経が優位になり手が温まる、というのが定説なのだが、実は、タイマッサージの姿勢こそが単純に手を温めているのかもしれない。手の暖かさはそういう技術的な結果なのか、心の持ちようなのか、まだまだ研究の余地がありそうである。