ピシット先生

今年のピシット先生特別講習会も大好評のうちに無事終了した。
今回も、多くの気づきや新しい技があり、盛りだくさん、大充実の内容で、本物のタイマッサージの技の気持ちよさ、治療能力、そして理論的な裏打ちに衝撃を受けた方多数。
内容については何度かに分けてご報告したいと思う。

レッスン後や休日には、先生に楽しんで貰わねばと、張り切って色々なところにお連れしたのですが・・・・

寿司屋カウンターで高級寿司コースをご堪能後、

「目の前でご飯を握ったり、ネタの魚が見えるところに置いてあるのはまずそうで良くない」

えぇっ~、日本の寿司文化全否定

箱根で小涌谷ユネッサンの温泉に行き、

「露天風呂は寒そうだからいやだ、風呂は熱いからいやだ」とシャワーを浴びてものの5分で退浴。

がーん! 日本の温泉文化全否定

と空振り続き(涙)

ところが、大涌谷の黒卵(ゆで卵)はうまいと、ぱくぱく二つも食べて、おみやげにもお買い上げ(翌日には腐るのだが・・・)、
セブンイレブンのおでんはうまい、オリジンの紅鮭もうまい、となぜかB級グルメで日本の食には大満足。

タイの方のお好みは謎です!

飛行機の嬉しいことと残念なこと

ボーイング787が就航した。ANA期待の新型機である。飛行機が新型だからといって、お客さんが増えるとも思えないが、今度の飛行機には画期的なことがある。

湿度が20%以上ある。

らしい。今までの飛行機は0.8気圧湿度0%が当たり前だ。私はそれは、外気を取り入れる空調の関係で仕方がないものだとずっと思っていた。NHKの番組を見ていて驚いたのは、その理由は、「機体の錆を防ぐため」に意図的にやっていたということだ。787は機体が鉄でなく、カーボンファイバー(炭素繊維)なので、さびを気にすることなく湿度を上げられるらしい。
湿度が0%だと肌が荒れたり喉が渇いたりするので、湿度が上がることは特に女性にとっては大歓迎だろう。しかし水を頻繁に取る必要は従来と変わらない。なぜなら、水を取るのはエコノミークラス症候群を防ぐ意味もあるからだ。

最近の飛行機で残念なことは、ディスプレイが各座席に付いたことだ。好きな映画を好きな時間に見られることは良さそうで良くない。画面も小さいし、一人で見ていても盛り上がらない。昔の飛行機の大画面で、皆で同時に見るから面白い。映画が始まる前に機内が暗くなったり、笑う場面で皆が一緒に笑ったり、何かと一体感があるし、ちょっとした映画館の雰囲気がある。小さい画面で見るのはパソコンで映画を見るようで味気ない。

最も望まれるサービスは、高速インターネットの常時接続の各座席での無料提供ではないだろうか。座席数が多いだけに難しいとは思うが、何とか実現して欲しい

弓道とタイマッサージ

正月は時間があるのでテレビを見るのだが、テレビ局の人も正月休みなのか、つまらない番組が多い。そんな中、NHK-BSでやっていた、「武士道 Samurai spirit」というシリーズが面白かった。
外国向けの番組で、日本在住の空手家のペタスさんが様々な日本の武道を紹介するシリーズで、正月に過去の放送をすべて放送していた。

第一回は弓道。

和風アーチェリーと思っていたが、どうやら全く違うもののようだ。
作法や心構え、そして技術について細かく説明するのは大変なので、エッセンスを要約すると、

「的に当てることが目的ではない」

らしい。では何が目的かというと、

「無心になる」

ことだということだ。無心になれば、暗闇でも的を射抜くのだという。だから、昇段試験は、ダーツのような得点で決めるのではなく、品格を見るのだという。

深すぎる話だ。スポーツでは平常心の重要性が言われることが多いが、無心と言うのは一種独特な世界で、自我を消失させ、己の体に宿った神が仕事をするという状態である。普通のスポーツは冷静な頭で考えながらすすめることが多いので無心になってしまっては仕事はできない。無心になったときに体が勝手に動いて、というのは一瞬で勝負がつく相撲くらいなものだろう。その相撲も、弓道も、神事として行われることが興味深い。

日本では、武術も、格闘術も、術を超えて、「道」という領域で研鑽する。それが日本人の強さ、美しさに他ならないのだが、なぜか、タイマッサージも似たようなところがある。
中国整体や西洋のマッサージではそういう精神性よりも知識の集積と応用の方に重点がおかれているように思えるのだが、タイは仏教国のためなのか、タイマッサージを道として極めるような文化がある。もちろん、都会の商業的なサロンで働いている大多数の人たちはそんな感じはないのだが、寺で無償で貧しい人を治療してきた歴史の中で、そこに高い精神性を意識したというのは自然な流れだったのかもしれない。

そう、タイマッサージも、無心で行うことが奥義とされる。お金を稼ぐことや自分の力を誇示するだけでなく、治療することすら目的としてはいけないという教えがある。もちろん、治療のためにやっているので、治療してはいけないという意味ではなく、「自分の力で治してやるんだ」という気持ちで臨んではいけないという意味である。無心になって相手と向き合い、相手の体を感じ、心を感じ、自分の心と体の感覚に集中する。そうすれば、何をすべきか考えるまでもなく、体がすべきことをするように誘導されていくとも言う。

武道は心の修行とか、人間性を高めるために行うというが、結局は殺人の技術である。無心を極めることも、品格を高めることも、それがより優れているほうが生き残るから、である。同時に、相手は屍となる。気分のいいものではないだろう。動揺するだろう、手が震えるだろう、眠れなくなるだろう。だから、無心がいいというのはうがった見方か。

タイマッサージ道は違う。人を生かすための道である。同じ道でも、長い時間をかけて極めるならば、こっちの方が役に立つし、使うことでこちらも幸せになれる。武道の道場のように、タイマッサージの道場がたくさんできるような時代になってほしいものである。いや、そうするのが私の仕事なのかもしれない、というのが新年の所感である

テラスモール湘南

2011年11月11日、辻堂駅前にテラスモール湘南がグランドオープンした。前日のプレオープンでも驚いたが、辻堂にこんなに人がいたのかという程の人出である。

規模がとても大きい。シネコンも入っており、規模や構成はラゾーナ川崎プラザと似ている。ショッピングモールとしてはオーソドックスな作りで、お台場ビーナスフォートのような衝撃はないが、長年辻堂に住んできた私にとっては、辻堂の駅前に突然原宿のような町が出現した感じで、唐突な違和感がある。

H&Mもあるし無印もある。自分の家から自転車で行けるところに都会が出現したことは便利でいいし、素直に嬉しい。多くの人々や元気に呼び込みをする店員を見ていると、私もいつか、こんなショッピングモールに出店して祭りに参加したいものだと思う。

今では当たり前のショッピングモールだが、日本に初めてできたのはいつなのだろう。1980年頃にロサンジェルスで初めて「モール」というものを見たときは衝撃だった。今では、バンコクやチェンマイ、そして北京にもショッピングモールができている。どのモールも似たような感じで、入っているブランドも世界標準の似たようなブランドだ。バンコクにエンポリアムやサイアムパラゴンができたときは、辻堂が突然都会になったように、バンコクが突然アメリカになったという衝撃があった。一応今でもサイアムスクエアやマーブンクロンやナイトバザールにタイらしい情緒は残っているが、歴史あるアジアの文化が突然アメリカンな町並みに置き換わるのは複雑な心境だ。どの町も、どの人も進化し、豊かさを享受する権利がある。だから、観光客気分でその町の発展を憂うのは単なる感傷といえるのだが、経済のグローバル化により国の町並みや文化がどんどん消滅するのは寂しいものだ。

思えば、テラスモール湘南は、ある工場の跡地にできた。グローバル経済、そして円高により国内でのものづくりが続けられないため、首都圏近郊の工場はどんどん閉鎖されている。そこへ、アメリカンな発想の世界標準なモールができる。今、問題になっているTPPもそうだが、国の境目をなくしてしまうということは、世界が一つの経済圏、文化圏に統一されるということである。町並みも同じようなものに収束していくし、貧富の差も、「豊かな国と貧しい国」ではなく、「豊かな人と貧しい人」が世界中に等しく存在するようになるだろう。それがアメリカの豊かな人の戦略であり、世界をすべてアメリカにしてしまおうというアメリカの戦略である。

歴史を振り返ると、小さな国は勝ち馬に乗らないと消滅する。勝ち馬に乗ることも傘下に入るという意味では国のアイデンティティを一時的に失うことになるのだが、反発して潰されるよりはいい。それが保身術というものだ。その意味で、日本の選択肢は一つしかないのだが、そのことによって発生する悲劇は最小限に抑えたいものである

ワンディ復活と健康

なんと、ワンディ先生がチェンマイ門の近くで新たなスクールを建設して、今月からレッスンをスタートするそうだ。連日バンコクの洪水が報道されているが、チェンマイは数ヶ月前にピン川洪水はあったものの、現在は全く無事なのだろう。しかしまあ、バンコクがあんな状態だし、日本政府が渡航再検討情報を発しているので、チェンマイへ行く人も激減していることと思う。しばらく生徒さんは見込めないと思うが、ワンディには元気に頑張ってもらいたいものである。数年前から体調が悪く、脚を痛めていることもあり、二ヶ月前には入院騒ぎまで起こしたのに早くも復活、だけでなく、新スクール建設、しかも、自分で内装工事をするというのはさすがワンディとしか言いようがない。大いに楽しみだ。

ワンディは自分の健康に無頓着かといえば実はそうでもなく、最近は食事に気を使い、豆乳を積極的に飲んでいる。私も、定期的にフィットネスクラブに通うようにしているが、時間があるときは散歩(ウォーキング)をすることにしている。アフリカの草原で暮らしていた人類はウォーキングを日常的にしていることを前提にした肉体なので、その頃からさほど進化していない現代人もウォーキングをしないことが不健康のきっかけになるそうだ。弘法大師空海も若い頃は山中を歩き回っていたというし、私の経験上、歩くと体だけではなく脳の働きもよくなる。という理屈はさておき、一日中パソコンに向かってると、時々外出することは単純に楽しい。近所にはナイスな散歩スポットがたくさんあるが、その一つが茅ヶ崎里山公園。子供の頃の「田舎」のイメージそのままの田園風景の中で歩いていると、古き良き日本にタイムスリップしたようで心が癒される。車の音が全くしないのもいい。日曜日は、たくさんの家族連れが訪れる。子供達が走り回って遊んでいるのを見ていると、ここはあの世の楽園かと錯覚するほど平和な光景だ。心が痛むニュースが多い今日この頃だからそんなことを思ったりするのだろうか

神の存在、運命、etc…

神はいるのでないか・・・

女子サッカーワールドカップでの日本優勝を見ながらそう思った方は少なくないだろう。個人的な嗜好としては、「被災者のため」「日本の復興のため」ということにスポーツの結果を結びつけるのは好きではない。人のためではあっても、「金のため」と言うのと同様に、何かスポーツの純粋さが失われるような気がするからだ。スポーツはそういう結果のために行わないからこそ美しい。特に、女子サッカーは金の匂いがなく、優勝後もビールやシャンパンのかけ合いや夜の街で飲むということがないので、清潔感が古今比類なく、見ていて心が洗われるほど清清しかった。その意味で、優勝直後のインタビューでインタビュアーが敢えて被災者や震災について言及しなかったのは良かったし、やはりそれを口にすることは何か抵抗があったのだと思う。民放の記者だったら間違いなく「被災者の方に一言」とか言って、この偉業を下世話な印象のものにしてしまっただろう。

それはともかく、この優勝が、経済低迷にあえぐ日本、そして、多大な苦しみを背負った東北の方々を幸せにしたことは間違いがない。このタイミングで、そして、18年も頑張ってきた澤選手が決めたことに、神の意思を感じる。もちろん、努力の結果であり、運などではなく力で掴み取った優勝であることは間違いがないのだが、それを成し遂げる選手が揃い、練習の成果が結実することへ導かれていた感は否めない。アメリカの選手が、負けても全く悔しそうな顔をせず、「大きな力があった」と語る姿はまるで、聖母マリアの降臨を見ているかのような恍惚感を感じた。キリスト教徒である彼女たちは我々以上に神の存在を感じたに違いない。ワンバット選手が「優勝以外に素晴らしい体験があることを知った」と発言していたが、それはまさに神を身近に感じた感動であっただろう。

話は変わるが、秋にヨガスタジオ2号店をオープンすることになりそうだ。私は当初ヨガを仕事にするなどとは全く思っていなかった。普通に会社員をした後に起業することにしたが、念頭にはタイマッサージスクールしかなかった。しかし、ヨガの先生に偶然出会い、経営的な配慮からヨガスタジオを併設することになり、その流れで現在、ヨガスタジオをチェーン展開しようと考えている。そういうことをしている時にあるインストラクターからyogaという言葉の語源を聞いた。yogaの語源はyuji(ユジュ)であり、繋がりという意味がある。自分の体と心を繋ぐ、心と神を繋ぐ、人と人を繋ぐ、そういう意味だ。それを聞きながら私は驚愕していた。私の名前はyujiなのだ。まさか、自分の名前が自分のライフワークを意味していたとは・・・。今、たまたまyogaを仕事にしていると思っていたのだが、生まれた直後にそれをすることが決まっていたようなものだ。

無神論者であり、科学を信仰する私には運命や神の意思という概念は受け入れにくいものだが、存在の根底にはそういうものが何らかの形で実在していると認めざるを得ない気がする今日この頃である

パタヤの写真

メルキュールホテルパタヤ

こんなホテルに4000~5000円(2名分)程度で泊まれてしまう。しかも豪華な朝食バイキング付き!

パタヤからラン島に行く定期船。たったの30バーツ(80円)だ!

 

ラン島内のビーチとビーチを結ぶトゥクトゥク(=ソンテウ、乗り合いトラック)。行き先によって20バーツ~40バーツの明朗会計

パタヤ再評価

タイ航空が安い。

7/31までの限定発売だが、羽田-チェンマイ往復でなんと35000円だ。しかも、行き帰り共に、バンコクでストップオーバーができる。燃油サーチャージもJAL、ANAの半額程度なため、燃油や空港税すべてを入れても50000円程で買えてしまう。で、6月にチェンマイに行ってきた。

羽田発の便は、バンコクに早朝4:30に到着する。乗り継ぎのいい朝一のチェンマイ行きの便は満席だったためバンコク国際空港で数時間待たなければならない。どうしようかと考えた挙句、そうだ、パタヤに遊びにいこうと思いついた。

パタヤといえば過去のリゾートだと思っている人も多いだろう。トレンドはパタヤ、プーケット、サムイ島、クラビ、ピピ島と変遷し、現在はタオ島が大変人気がある。タイのリゾートは、当初は静かで海が綺麗なのだが、人気の高まりと共にホテルが乱立し、ショッピングモールが出来、ボートや水上スクーターで海がうるさくなり、本当のリゾート好きは他の地域へ移動する、その繰り返しだ。そういう流れの元祖であり、ダーティなイメージも強いパタヤなのだがいいこともたくさんある。まずは、スワンナプームバンコク国際空港からバス、タクシーで僅か1時間半で行ける事、そして、いいホテルにリーゾナブルな値段で泊まれること。

特に、今回、空港に4:30に到着した後、タクシーでパタヤに行けば朝飯前にホテルにチェックインできる。満室でなければ早朝でも部屋に入れてくれる場合が多いので時間を効率よく使える。私は、このようにしてメルキュールホテルパタヤに宿泊した。ネットで予約すれば1300B-2000Bで泊まれるが朝食も豪華、立派なリゾートホテルである。パタヤまでのタクシーは1300Bだった。2時間ほど空港で待てばバス(200B)もあるが、時間の有効利用のためタクシーを使った。

パタヤで何をするかというとラン島である。ラン島は一日ツアーで行くことが多いところだが、調べてみると、定期船で自分で行けるらしい。で、9:00の船でラン島に行ったのだが、所要時間は一時間弱。30バーツ。着いたのはタウエンビーチというビーチ。ラン島にはいくつものビーチがあるがその一つだ。ここは人が多くてうるさい感じだったので、ソンテウ(乗り合いトラック)に乗ってサマイビーチに行った。40バーツ。その隣のTienビーチも見たが、Samaiビーチの方が美しく、人もそれほど多くなく、ラン島のベストビーチではないだろうか。ビーチチェアに座ると30バーツ(20バーツのこともある)。海の透明度や白砂ぐあいも素晴らしく、優雅な時間を過ごすことが出来た。スクーバダイビングが目的ではなく、ビーチでゆっくりするだけなら、ここで十分だろう。午後もパタヤに帰る船は多く、30バーツ。その船が15:30発の違う船着場からの船だったのでそこまでソンテウで30バーツ。行って帰って、160バーツ(430円)しかかかっていない。なんと安いリゾートなのだろう・・・。翌日はホテルのプールで午前中を過ごし、午後、バスで空港へ行き、そのままチェンマイへ飛び立った。チェンマイに行く途中に気軽に、安く行けるリゾートとして、パタヤはお勧めだ

写真はサマイビーチ(ラン島)

日本円からタイバーツへの両替

いつからこうなったんだろう??

空港での両替レートが異常に悪い。数年前まで空港での両替は損という認識はなかった。日々レートは変動するのではっきりしたことは言えないが、空港も市中の銀行もレートは大差なかったと記憶している。

今回、2011年6月3日(金)のスワンナプーム国際空港での両替レートは0.3541(1バーツ2.82円、いくつか銀行両替窓口があるがすべて同じ)、同じ日のパタヤウォーキングストリートでのレートは0.3704である。4.5%もの差だ。一般論として、空港では両替してはいけないということが言える。道理で誰も両替していないわけだ(以前はそんなことはなく、並んでいるくらいだった)。次回のタイ行きに備えて、帰国時に1、2日分のバーツを持って帰るか、手持ちのバーツがない場合はタクシー代の千-二千円程度の両替に抑えるべきである。

そして、市内での両替。これまた、結構な差がある。2011年6月5日(日)のチェンマイのショッピングモール(カスワンケウ=セントラル)内の3銀行のレートは0.3693-0.3663と開きがあった。その日は日曜日だったが、金曜日と月曜日のレートよりも悪かったので、土日はレートが悪くなるのかもしれない(たまたまかもしれないが)。

2011年6月9日(木)にチェンマイのターペ門の近くのレックチャイア・ナーブタッチスクールの並びにあるサイアムコマーシャルバンクで両替したらレートは0.3721だった。両替後に隣にも大華銀行という両替屋があることに気がつき(写真)、レートを見たらなんと、0.3745だった。滞在していた10日間で最もいいレートだ。隣で両替しておけばずいぶん得したと思うとショックは計り知れない:-o

このように、隣り合わせの両替屋でもレートは大きく異なるので比較は必要だ。私が見た中では、大華銀行UOBが最もレートがよく、クルンタイバンクがそれに次ぐ。また、レートは日々変動するので、ネットでタイバーツのリアルタイムチャートを見て情報を先取りし、午前、午後、夕方のレートが変わる前、あるいは後にいいレートで両替する必要がある。

まあ、通常のお金の使い方なら、こうやって気を使っても、数百円程度の差にしかならないので、このようなことを考えるだけで時間の無駄とも言えるが、いいレートで両替するのは気分がいいものである

ペパーミント コーヒーハウス

ペパーミントというレストランがチェンマイにある。

昼飯を食べるお勧めのレストランとして聞いたので行ったみた。
記憶の片隅に、「そういえば、trip adviserのチェンマイのレストランで一位になっていたのもペパーミントという同じ名前だったなあ」というのがあったが、そのペパーミントは郊外にあるはずなので、こことは違うはずだ。

昼間に行ってみたが、間口を完全にオープンエアーにして、いくつかの机を路上に並べているタイによくある食堂だと思った。お客さんは誰もいなかったし、そのときは麺を食べたかったので、そこを通り過ぎて違う店に行った。大した店だとは思わなかった。

数日が経ち、食べるものに飽きてきた。チェンマイというのは夜、手軽に飲み食いできるところが意外に少ない。私好みなのは、惣菜屋台、調理屋台、麺屋台で、近くにセブンイレブンがあり、セブンイレブンで買った「定価の」ビールを屋台で飲める店である。料理のほとんどが30バーツ前後で、ビールも大瓶が50バーツ弱なので驚くほど安く、そして出来たてでうまい。バンコクにはそういう場所はいくらでもあるのだが、なぜかチェンマイには少ない。デパチカのフードコートはそれに近いが、ビールを買ってきて飲むような雰囲気ではなく、よくあるのはゲストハウス併設のレストランか外国人向けのガーデンレストラン。そういう店は一人で飲むには寂しいし、値段も少し高い。ペパーミントもそういう店の一種だが、昼間のイメージだと庶民的だったので料理もビールも安いかもしれないなあと、夜に改めて行ってみた。

そこそこお客さんが入っていたが、まあ空いていて、一人でひとつのテーブルを確保して座った。メニューを見ると、一般的なタイ飯は揃っていたが、それほど種類が多いわけではない。料金は屋台の2倍くらいか。ビールはセブンイレブン価格ではないが、まあ良心的な値段だ。

大した期待もせずに、料理を待ちながら座っていた。すると、不思議なことに気がついた。とても快適なのだ。その理由は、まず場所が車がよく通る道から奥まった小道にあり、風が葉を揺らす音が聞こえる程に静かなこと。そして、かわいい店内と落ち着いたお客さんやウェイトレス、そしてテーブルの上のゆらめくキャンドルの光がロマンチックで上品な空気をかもし出している。まるで、孤島のリゾートホテルの夜のような空気感だ。静かな屋外の夜というのはそれだけで価値がある。

注文したパッタイが運ばれてきた。量は少なめだが、美しく盛り付けがされている。そして、特筆すべきことは食器が陶器なこと。タイの屋台は例外なく安物のプラスチックの皿で出されるのだが、大きめの美しい陶器の皿に盛られたパッタイはとてもうまそうだ。そして、実際にかなりうまかった。
パッタイは油っこ過ぎることが多く、途中で気持ち悪くなるので余り注文しないのだが、ここのは大正解だった。他の料理もうまく、一人飯でありながら、リラックスしたいい時間を過ごすことができた。もちろんウェイトレスの対応もいい。

後でわかったのだが、この店が、trip adviserでチェンマイ一位になっていたペパーミントそのものだった。なぜか、地図の位置が間違っているのでここだとは思わなかったのだが、一位になる理由が理解できた。とても素敵な店なので私もお勧めしたい。trip adviserの地図が間違っているおかげで、今でもそれほど混雑していないのが素晴らしい

Peppermint Coffee House
(現在は4位に後退)

正しい場所