世の中はパクチーブームらしい。いや、それを聞いたのは1、2年前なのでもうブームは去っているかもしれない。いずれにしても、パクチーを山盛りにした、パクチーメインの鍋を食べるとか、完全に変態だと思う。やっていることは、パセリを大盛にして食べているようなものだ。本場タイでもそんな食べ方をする人はいない。刻んだパクチーをパセリのようにスープに入れるとか、炒め物に薬味として入れていたり、脂っこい食べ物の添え物としてちょっと置いてある程度だ。タイでは、特に屋台の料理は揚げ物とか脂っこいものが多いのでネギ感覚でかじったりするとさっぱりしてうまい。スープに入っているものもセロリやパセリみたいな感じで薬味としてうまい。ところがタイスキのような鍋物でメニューに載っているのも見たことはないし、本当にパセリみたいな位置づけだと思う。しかし、好きかどうかと言われれば好きだと思うし、たまに食べるとうまい。
それで、日本で食べてもうまいかと思ってジャスコに行ってみたら198円で売っていた。ほうれん草みたいに売っていた。買って帰り、さつま揚げと合わせて食べてみたら、
まずい・・・
水で洗うと独特の臭いにおいも発生し、タイでは感じなかったドクダミのような臭みだ。食べ方が悪いかと思って細かく切ってスープに入れてみたが、やはりまずい。どう食べても耐えられないまずさだ。なぜ、不味いのかは謎だ。私が買ったパクチーがたまたま不味いやつに当たったのか、パクチー自体の品種が微妙に違うのか、鮮度が悪いのか、料理に合わないのか、暑くない風土で食べても体が受け付けないのか。
パクチーはタイで、タイ料理と一緒に食べるのが正解のようだ。