この一年ほどずっと探し求めてきたものがある。

どうしても必要なもので、スーパーに売っているはずなのだが、どこにも売っていない。大阪ではどこでも売っていたのに、関東では売っていないのか・・・

諦めかけていた。

ところが、それが見つかった!それとは

エースコックのワンタンメン。今ではカップ麺にもなっているので関東の人にもそこそこ浸透しているが、その東西温度差は相当なものだと思う。東京で探して見つからなかったときまで、ワンタンメンが関東では馴染みがないものだとは知らなかった。では大阪でどれほど定番かというと、出前一丁、チキンラーメン、サッポロ一番と同列の知名度だ。恐らくチャルメラより上だ。何よりその味が独特なので、ファンの中毒度は他のラーメンの追随を許さないと思う。

肉の入っていないワンタン、塩水のようなスープ、ふにゃふにゃの麺、まるでやる気を感じないそれぞれの要素が合わさると、実に優しく品のある味となる。インパクトが薄いだけに食べやすい。つるつると吸い込まれていく。

これをどうしても食べたくなるときがある。で、この一年ほど、色々なスーパーに行って探したが見つからない。もちろん楽天では買えるのだが何だか高いので買う気がしない。

それが、辻堂駅近くの、湘南モールfillのSANWAスーパーで見つかった。ここは、ワンタンメンだけでなく色々なおいしそうなものを売っていて、ついつい食品だけで8000円も買ってしまった。

帰り道で考えた。何だか楽しかったし、家に帰って食べるのが楽しみだ。一週間ほど色々楽しめそうだ。そういえば、いつも行っているジャスコにはこういう楽しさはないなあと。

そう、私はイオン(ジャスコ、まいばすけっと)が好きで、いつも行くのはジャスコだ。ジャスコのプライベートブランドのtop valu、best priceは品質も良く価格もどこよりも安い。だから愛用してきた。しかしいつのまにか、定番以外の商品を見かけなくなっていた。どの商品も無難だが面白みがないのだ。一時期のユニクロのようだ。だから買い物に行ってもついつい買いすぎることがない。魅力ある商品が少なく、衝動買いがないから。
最近は、行くのも面倒になり、イオンネットスーパーを使うことが多くなった程だ。

一方、SANWAは違う。地方の見慣れないおでんや、ご当地ラーメンなど、定番とは言えない個性溢れる商品やパッケージが多い。だから、これ何だろうと見るし、見ていると「買ってしまえ!」となる。ファッションだけでなく食品にも遊びが必要だと思った。

イオンはこのまま、低価格・定番志向で行くと、顧客離れを起こすのではないだろうか、かつてのダイエーのように。

同様に、タイマッサージの手技も、安全性や効率を配慮しすぎて、シンプル、簡単にしてしまうと、面白みがなくなるような気がする。多彩な技を駆使する必要はないのだが、する側、学ぶ側が従事する楽しさを維持するには、古いから、効率が悪いから、とヘンな手技をなくしてしまうのではなく、多くのやり方を選択肢として残し、伝え、取り込んでいく努力も必要だと思うようになった