ボーイング787が就航した。ANA期待の新型機である。飛行機が新型だからといって、お客さんが増えるとも思えないが、今度の飛行機には画期的なことがある。
湿度が20%以上ある。
らしい。今までの飛行機は0.8気圧湿度0%が当たり前だ。私はそれは、外気を取り入れる空調の関係で仕方がないものだとずっと思っていた。NHKの番組を見ていて驚いたのは、その理由は、「機体の錆を防ぐため」に意図的にやっていたということだ。787は機体が鉄でなく、カーボンファイバー(炭素繊維)なので、さびを気にすることなく湿度を上げられるらしい。
湿度が0%だと肌が荒れたり喉が渇いたりするので、湿度が上がることは特に女性にとっては大歓迎だろう。しかし水を頻繁に取る必要は従来と変わらない。なぜなら、水を取るのはエコノミークラス症候群を防ぐ意味もあるからだ。
最近の飛行機で残念なことは、ディスプレイが各座席に付いたことだ。好きな映画を好きな時間に見られることは良さそうで良くない。画面も小さいし、一人で見ていても盛り上がらない。昔の飛行機の大画面で、皆で同時に見るから面白い。映画が始まる前に機内が暗くなったり、笑う場面で皆が一緒に笑ったり、何かと一体感があるし、ちょっとした映画館の雰囲気がある。小さい画面で見るのはパソコンで映画を見るようで味気ない。
最も望まれるサービスは、高速インターネットの常時接続の各座席での無料提供ではないだろうか。座席数が多いだけに難しいとは思うが、何とか実現して欲しい