月末に入会者が多いのは、月末だからではなかった。キャンペーンがその月の月末までだったからだ。その証拠に、キャンペーンが数ヶ月にまたがる時や、キャンペーンがない月の月末は特に入会者が増えない。

あまり深く考えずにキャンペーンをしていたが、チラシやWEBサイトを見ている方はそういうことをしっかりチェックしているのだと改めて思った。

そのため、ポスティングの効果を上げようと思ったら、キャンペーンの日の設定は慎重に行う必要がある。一度、ちらし印刷のコスト削減のため、3ヶ月有効のクーポンをつけたチラシを配ったことがあるが、効果がなかった。3ヶ月先では長すぎるのだ。1ヶ月先くらいに期限を区切ったキャンペーンの告知をチラシで行う、これが基本である。

「いい商品、いいサービスを提供すれば、お客様が来てくれる」というのが私の信念で、姑息なキャンペーンや割引という手法は好きではないのだが、商品のレベルが上がってどこの店も同じであれば、そういうお得感こそが差別化要素になる。そこに消費の喜びがある、それでお客様が幸せになれるなら、そういう手法はむしろ積極的に使う方がいいと考えるようになった。

もちろん長期的には、真に良心的な商品こそが生き残ると信じているが、短期的にはまず存在を知ってもらうこと、利用するきっかけを提供することが大事なのだ。