さて、ハーブ玉の材料をすり鉢で摺る事数時間、いい感じになった。次の工程では綿の布に包んで蒸す。蒸し器はシュウマイなど、中華料理用の電気の蒸し器を使う。陶器の底から火であぶるタイプのハーブ玉専用蒸し器もあるが、火を使うと危ないし、熱効率もよくないので、実用的でない。

一人に対してハーブ玉施術を行うときも二つ以上のハーブ玉を用いる。なぜなら、一つが冷めたときにすかさずもう一つの熱いハーブ玉に交換できるからだ。

ハーブ玉は通常、数回用いる。顧客が代わる時には表面をお湯でさっと洗って、蒸し器に入れて蒸し上げる。高熱なので不潔ということはない。ただ、成分がどんどん流出するので、10回も使えないと思う。

次回は、ハーブ玉が蒸しあがったらどうするかについて説明する。