バンコクでのタクシン支持派のデモ。都市機能を麻痺させて選挙を実施させようという運動だ。今回はスクンビット地区のアピシット首相の自宅前に集結したようで、同地区に多数住む日本人が大変迷惑を受けたらしい。

幸い、仏教国のタイだけあり、アラブ人のような流血を伴う暴力的な運動にはならず、怪我人も出なかったようだが、在タイ日本人はとりあえず怖かったかと思う。流血と言えば、今回のデモ隊は献血で集めた血を袋に詰めてぶちまけるという作戦を決行したらしいが、まあ平和的の範疇といえるだろう。
前回のように空港閉鎖に繋がらなかったのは良かった。

選挙で決まった結果に対し、自分達の利益のために、過激ではないにしろ多くの人に損害、迷惑を与える行為を行うことは、立派な犯罪であり、穏やかなテロ活動とも言える。そんなことがまかり通るタイと言う国は一体何なのだろうと思っていたが、日本の状況を振り返ってみて考えた。

政治が迷走しようが、政治家が汚職しようと、ただただ見守るだけの日本人。内閣支持率低下、そして選挙で意志表明はするのだが、ちょっとおとなしすぎるのかも知れない。

デモを行うには、首謀者と豊富な資金が必要なので、そう簡単に大規模なデモを組織することはできないが、自分達の仕事を止めてでもデモで自己主張するタイ人はある意味、尊敬に値すると思う。

政権がクーデターで交代することも普通なタイの価値観は、日本人とはだいぶ違うが、彼らは彼らで一生懸命国づくりに取り組んでいると言えない事もない。選挙だけが国を変える方法ではないことを彼らは教えてくれる