DSCN1194ナショナル・ハーブ・エキスポ(National Herb Expo)というイベントがある。毎年、9月の第一週の水曜から日曜の5日間に開催されているが、8月末がスタート日になる年もある。今年は2016年8月31日~9月4日の5日間に決まっている。場所はバンコクのインパクトアリーナという大きな国際展示場で、正確に言うとバンコクのちょっと北のノンタブリという地区になる。観光客が行くにはタクシーを使うことになると思うが、そんなに遠くないので、200~300バーツくらいあれば行けるのではないかと思う。インパクトは、コンサートホールや複数の展示場を備えた広大なエリアだ。たぶん東京ビッグサイトよりも大きい。行ってからどこでやっているのか迷う可能性が高いのでどのhallでやっているか事前に番号を確認しておくのがベターだ。2016はHall6-8らしい。こちらのサイトを参照のこと → International Herb Expo 2016
熱帯のいろいろなハーブの展示会だが、ハーブだけでなく、タイの伝統医療やタイマッサージ、タイの伝統的なお菓子や食べ物が展示されており、観光客気分で行っても実に面白い。
展示会としては外国人や輸出促進のためのヘルス&ビューティショーといった展示会もあるが製品が洗練されすぎて面白みに欠ける。ヘルス&ビューティショーがタイ商務省(貿易センター)の主催に対して、ナショナル・ハーブ・エキスポはタイ厚生省が主催しているので、あまり商売っ気がなく、製品の値段も安い。日本人がタイに期待するアジアンな混沌や懐かしい文化が一堂に会しているのがナショナル・ハーブ・エキスポだ。巨大な縁日の出店と言っていいだろう。チェンマイから来た小学生くらいの女の子たちがタイ舞踊や演奏をしていたりいて見物しているだけでも楽しい。
タイマッサージセラピストにとっては、ハーブの実物を実際に見ることができるし、各地から様々なタイプのタイマッサージ師が来て実演施術をしているので勉強になる。ワットポーやチャオプラヤアブハイブーベ、カオコータレプーのようなタイマッサージ、タイ伝統医療の王道を見たり受けたりすることはもちろん、足を火であぶって温めてその足で踏む施術や、今ではすっかり有名になったトークセンを受けることもできる。主催者側としては完全にタイ人向けで、外国人にはむしろ来てほしくないと思っているのかどうなのかわからないが、ネットで情報を検索してもほとんど情報が得られない。次回はいつやるのかもよくわからない。が、超お勧めであることは間違いないので何とか情報を調べて行ってみてほしい。

DSCN1276中には怪しげな施術のデモもある。写真のように蝋の筒を耳の穴に当てて火をつけて耳掃除するというのを見た。当時は起源も原理もわからず、火に向かって上昇気流が発生するのでその風の流れの音がするのはわかるがそんな気流で耳垢が吸い上げられるはずもなく不思議に思っていた。
今日ふと、ネットで検索したら何かわかるかもしれないと思い調べてみたところ、なんと、あのキャンドル耳掃除はインチキだということがわかった。しかも起源は中国かどこかで日本にも輸入されていた時期があったらしい。

「キャンドルタイプの耳ケア用品」で事故多発(発表情報)_国民生活センター:

まあ、そういう胡散臭いのが混じっているところがこの展示会の面白さであり、私がお勧めする理由でもある。


IMPACT Exhibition center
BTSモチット駅から無料シャトルバスあり
-BTSモチット駅の4番出口を出て駐車場の横に乗り場あり
-30分ごとに1回出発
-毎日運行 06:00-22:00

タクシー利用の場合
-バンコク市内から約30分-50分(道路状況による)