先週、鍼灸のプロの方が1日習得コースを受講された。鍼灸だけでなく、マッサージも仕事で行っている方だ。そういうレベルの方がいらっしゃると緊張する。

タイマッサージの勉強や研究はかなりしてきたつもりだが、今でも日々発見があり、教えながら学んでいるようなものだ。人体の神秘は底知れず、まだまだ一般に知られていないことがたくさんある。

鍼灸という私が持っていない知識を保有されている方なので、「教える」のも大変恐縮なことだが、逆に、私の間違った思い込みを指摘していただくつもりで、いつものようにあれこれ説明しながらレッスンを行った。

資格保有者にも関わらず、とても謙虚で真面目に実技レッスンに参加され、素直な目で、タイマッサージの特徴を見ていただき、「ストレッチしながら手掌圧を加えるような手技」「ゆっくりしたリズム」が新鮮だったと感想をいただいた。

ネットの掲示板では国家資格保有者が他の手技療法を見下したり、否定しているのをよく見るので、そういう感じだったらやりにくいなあと思っていたが、この方は全くそんなことはなく「手技が違うのでとても勉強になる」と種々の手技療法を尊重し、そこからも新しいことを学ぶ気持ちを持っておられたのが印象的だった。

そういうお話を伺いながら私自身も多くのことを学んだ6時間であった。
マッサージにはいろいろな種類があるが、自分がやっていることが一番いいと閉じてしまうのではなく、もっと積極的に交流していいものをお互いに取り入れ、全体としてレベルアップしていけたらいいのではないかと思った。