手の温かさについてこれまでにも何度か書いてきたが、その答えが見つかった。時間ができたので、ずいぶん前に録画していたNHK「ためしてガッテン」を見たらその回のテーマが「冷え」だった。
女性に冷えが多いのは、熱を生み出す筋肉量が少なかったり、燃やすカロリーの摂取量が足りなかったり、運動不足によるむくみや凝りが血液やリンパの循環を妨げているからだ。
しかし、数多くの人と接してきて、それらの条件をクリアしているはずの人でも手足が冷えているケースが多々あり、その原因が謎だった。
例えば、ヨガのインストラクター。エネルギー循環は日常的に問題がなく、またヨガで、そしてフィットネスクラブで筋肉も適切についている。むくみもないし、体の状態は極めていいはずだ。しかし、なぜか冷えに悩み、レッグウォーマー(ナタラージャ)を身につけ、そして「見本となるべき自分が冷えているのではヨガの効果に説得力がない」と自己矛盾に陥っている。
その理由はストレスだと思っていた。生徒に接する時間、緊張する時間が長いため常に交感神経優位となり、血が手足に回らないのだと思っていた。
それもあるだろう、しかしためしてガッテンの答えは驚くべきものだった。
「高たんぱくの食事をとれば冷えは解消する」
それだけのことなのだ。長年冷えに苦しむ主婦が、高たんぱく(大豆、鶏のささみ等々)の食事に切り替えたら、それだけで冷えが解消する(した)のだ。エネルギー源としては炭水化物、脂肪だと思ってしまうが、手足に熱を回すにはたんぱく質を燃やすことが大事なのだという。
私は手が暖かい方だが、言われてみれば確かに高たんぱくな食事をとっている。豆腐、納豆、枝豆など大豆食品を食べない日はないし、卵や魚、そして肉類もたくさん食べる。もちろん、たんぱく質を含む米もよく食べる。
ガッテンではさらに、辛いものを食べるとよりよいと言っていた。
たんぱく質と辛いもの、これだけで手足の冷えは解消されるのだ。
試してみてほしい