膝の位置

タイマッサージは皮膚(筋肉)に対して垂直に圧力をかけるのが基本である。垂直に圧をかけるには、腕を真っ直ぐにして圧をかける角度と一致させなければならない。

例えば、真上から垂直に押すためには腕が上から下へ真っ直ぐになっている必要がある。太腿もを上から手掌圧で押すときはこれだ。
太腿を横から押すときには腕は水平に近い角度でなければならない。そのためには自分の膝をつく位置を太腿からかなり離す必要がある。

そう、圧力の方向は膝をつく位置によって決まるのである。

タイマッサージを学び始めたばかりの人は相手に近づきすぎて常に前のめりの形で指圧、手掌圧をかける。横から圧をかけなければならないときにも真上から体重をかけるので、指は横に力をかけるといった、無意味な体重圧、不必要な握力での指圧になってしまう。

腕の角度を決めるために膝をつく位置を調整する。これがタイマッサージのひとつのコツである。

外食の選択肢

基本的には私はコンビニや弁当屋の弁当は好きではない。ましてや、マクドナルドやKFCの食べ物を口にすることはほとんど皆無である。

嘘をついてしまった・・

KFCは別だ。月1回はどうしても食べたくなる。その他は本当だ。

では何を食っているかというと、寿司か自炊だ。寿司は大阪にいた頃はくらから、そして今はスシローから調達する。自炊はスーパーで野菜や肉、豆腐、魚を買い込みいろいろ食べる。食生活に不満はなかった。

しかし現在、週の半分はキッチンのない環境で寝泊りを余儀なくされている。結果として外食が増える。いや、昼は外食だが、夜は何かを買ってきて食べる。夜はどうしてもビール(発泡酒)を結構な量飲むのでコスト的に外食はできないのだ。そこで困るのは選択肢。

祐天寺で昼を食べようと思うと、松屋か、ココ壱番屋か、クイックガストか、マクドナルドか、オリジン弁当くらいしかない。クオーターパウンダーも3個食べて4個目も食べた。ガストはチキン龍田は食い飽きて今は豚しょうが焼き定食一筋だ。オリジン弁当もいろいろ食ったが今は何を食べるか困ってしまう。

今日は何を食べようか、どれも食べたくない。お腹は減っているのに食べたいものがない。これが外食産業の現実だ。私のような人はたくさんいると思う。もう少し考えてほしい。食い飽きた人向けの巨大市場が存在しているように思う

指圧の圧力曲線

タイマッサージの指圧は、垂直に、ゆっくり、吐く息に合わせて、体重を乗せて、指の腹の広い面積で、押す が基本である。

しかし、実はそれだけではない。どのような圧力曲線を描くかが極めて重要だ。下図を見てほしい。ブルーの曲線は上手な人の圧力曲線である。指を皮膚の表面に置いてから徐々に圧力を高めていき圧力の高まりが加速して、一定の圧力に達すると数秒間キープし、そして緩める。この押し方だと、入りがソフトなので相手が警戒せず、素直に圧力を受け止めてくれる。そして、結構強いところまで押しても力が抜けているので痛みを感じにくい。

赤の曲線は下手な人の圧力曲線である。指を突き刺すように急激に圧力を上げる。指を置いて、どんともたれる感じで押すとこうなる。この場合、相手は指圧に恐怖を感じ、警戒し、力を入れて筋肉を硬直させてしまう。指を拒絶した状態になる。そうなると、指圧は単に痛いだけとなる。

心地いい指圧は長年の経験が必要とか、熟練が必要とか、どうやればいいのか言葉では説明できないとか言われるので、初心者にとっては神秘すら感じる世界なのだが、圧力曲線で説明できるような気がする。寿司職人もうまい寿司の握り方は簡単には若手に教えないが、近年はどう握ればいいか科学的に解明されていて経験の浅い若手でも理論通りにやればそこそこできるのである。

この圧力曲線を描くにはちょっとしたコツがある。体重を乗せるときの腰の持ち上げ方と息を吐くタイミングである。正しい姿勢、正しい呼吸で、この二つを繊細に行えばそれほど意識しなくてもこういういい圧力曲線になるように思う。そして、もう一つ決定的なのは、相手に対して優しい心遣いができる人かどうかということだ。下手な人はまず確実に無神経で、自己中心的で、空気を読めないようなタイプの人である。技術や理論でここまで語ってきて、最後にひっくり返すようで恐縮だが、やはり心のあり方がいい指圧を生み出すような気がする

もみ返し

もみ返しとは、肩こり等を解消するため強くマッサージ(指圧、揉み、叩き)をした翌日以降に発生する筋肉の痛みである。痛いだけでなく、以前よりも凝り、凝りによる疼痛がより強くなることもある。

タイマッサージにはもみ返しがないと言われる。それはなぜかというと、揉む(いわゆる横揉み)という動作がほとんどないからだ。例えばワットポーで施術を受ければわかるが、ほとんどの動作が、拇指圧、手掌圧、そしてストレッチで構成され、揉むという動作が皆無だ。拇指圧も筋肉面に対して垂直に入れるだけで、指を横方向に揺らしたり回転させることもしない。

ピシットスタイル・タイマッサージには揉み解す手技がいくつか含まれるが、それもごく軽く握って表面を摩るに近い揉みである。

もみ返しは筋肉(筋膜、筋繊維)を破壊することで発生する。強く揉むと筋肉が解れるのでそのときは痛みが取れて楽になる。同時に筋肉が破壊されているのだが破壊されたことによる痛みはほとんど感じない。それよりも、凝りによる疼痛が取れる方が大きいので痛みに気がつかないのである。
痛みは筋肉が修復され再生するときに発生する。運動後に新しい筋肉が作られる筋肉痛と同じだ。しかし、スポーツの後の筋肉痛と異なり、揉み返しの筋肉痛はトリガーポイントを生成して以前にも増して凝りや痛みを発生するからたちが悪い。恐らく筋肉が局所的に破壊されるのがいけないのだと思う。

タイマッサージを初めて習う人は、子供の頃に父親にやらされていた「肩揉み」「肩叩き」がないので戸惑うと思うが、垂直指圧にはこのようなメリットがある

頭をハンガーで挟むと首が回るのはなぜ?

またまたNHK解体新ショーねたで恐縮だが、「頭をハンガーで挟むと首が回るのはなぜ?」というのをやっていた。そんなことは初耳だったが、自分もやってみたらやはり回った。

結論から言うと、額の斜め前方のポイントを押すと首の筋肉が勝手に伸縮して一定方向に首が回るらしい。なぜそうなのかはわからないとのこと。

北斗の拳を思い出した。まるで経絡秘孔ではないか。秘孔を突くと意思とは関係なく体が動いてしまう、あれである。

指圧やリフレクソロジーの反射区も同じようなものかもしれない。ある部分を押すとそことは一見関係ない部分が活性化するという現象は、なぜか首が回るというのと似ている。指圧については、筋肉を制御する神経が脊髄で束ねられて通信が混信するからそうなるというのがほぼわかっているが、首が回るのもそういうことなのではないか。

人間の身体は、すべての機能が生存に必要な何かの意味があるわけではなく、限られた神経回路を複数の部分が共有していたりする(そのことで神経線維の総数を減らすことができ、体重やエネルギー消費を減らすというメリットがある)ので、このような意味のない不思議な現象が起きるという仮説も成り立つような気がする。人の身体みは知らないことがまだまだありそうだ。

タイマッサージとトイレ

これもアロマオイルマッサージのセラピストに聞いた話だが、アロマと比べてタイマッサージは断然トイレに行きたくなるそうだ。それはお客さんの反応もそうだし自分もそうらしい。

私の経験則とも合っている。オイルマッサージもリンパマッサージなので老廃物を体外に排出するはずなのだが、タイマッサージはもっと切れ味鋭く利尿作用を発揮する。医学的な説明はよくわからない。恐らく、医学会でもまだ完全には解明されていないだろう。

なんというか、手掌圧もさることながら、指圧の刺激が強烈に効いているような感覚だ。急所をつつかれていると言うか、つんつんと突くだけでもよおす様な的確な刺激。

どちらが優れているというようなことをいいたい訳ではないが、タイマッサージ恐るべしである

タイマッサージは疲れない?

アロマオイルマッサージをやっている方に聞いてみた。同じ3時間の施術を行うとしたらどちらが疲れるか?

答えはアロマオイルマッサージ。私がワットポーで学んだオイルマッサージやフットマッサージは皮膚の表面に手を滑らすテクニックが主で、そんなに強い力を必要とするわけでもなく、親指に負担がかかるタイマッサージよりも楽な印象だったので意外だった。

詳しく聞くと、オイルマッサージは通常高さのあるベッドで行うので、上から強い圧力をかけるには(体重ではなく)腕力を使わざるを得ない。なので、終わった後は腕や肩がばりばりになる、らしい。

アロマオイルマッサージは通常女性セラピストが行うものなので、そういう結果になるのだろう。確かに若い女性の腕力では荷が重い。

一方、タイマッサージはほどんどの圧力は体重を乗せるか、てこの原理で行うため、筋力を使うことは余りない。親指に負担はかかるので指が細いと痛めやすいが、1日3時間程度なら大丈夫だろう。指が疲れたら肘や腕、そして足を使った施術を行うという手もある。

そして、顧客満足度も十分高いのがタイマッサージ。アロマオイルマッサージのプロの方も、タイマッサージをメニューに加えてみてはいかがだろうか。

男はくびれに惚れる2

なぜ、永遠の愛を誓い合った男女は3年経つと別れるのか?

NHKスペシャルによると、なんと恋のスイッチは18ヶ月-3年で切れてしまうのだと言う。なぜ切れるかというと、別の男女の組み合わせで新たな子供を生む方が多様な子孫を残し、環境の変化に対応して生存する確率が上がるかららしい。では、なぜ18ヶ月-3年はスイッチが切れないかと言うと、それが子供が乳離れするのに必要な期間だから男女が力を合わせて子供を守っていかないと生存確率が低くなるかららしい。

くびれを見て恋に落ち、タイマーが切れると好きでなくなる。

文学や芸術は恋愛こそ美の極致であり、別れも愛憎が織り成す心のドラマであると恋愛を心理的、感情的、そして人間のもっとも人間らしい、あるいは神秘的なものであると捉えてきた。

しかし、実際は本能に突き動かされているだけだというのが衝撃的である。「女性は子供を生む機械」と発言した大臣がいたが、恋愛に関しては男は女を「女性は子供を生む機械」と捉え、女は男を「男性は子供を守る機械」と捉えているというわけだ(これは恋愛についてだけの話であり、社会的な役割としては女性が男性と同様の役割を担っていることは言うまでもない)。

となると、結婚制度というのは3年後には苦痛以外のなにものでもなくなる。まあ離婚すればいいのだが、こんな番組を見ればそもそも結婚しない人も増えるだろう。既にそうなっているのが北欧の国々である。

しかしまあ、わかっていても恋愛は楽しいものだ。3年後に破綻するとわかっていても、突き進むのが一興というものだろう

男はくびれに惚れる

最近見たテレビ番組でもっとも衝撃的だったのはNHKスペシャル「男と女」。男と女の違いを原始時代の人類の習性から読み解こうというテーマを持った番組である。

男と女はなぜ恋に落ちるのか?

社会的にも色々な説明ができそうだが、この番組では「科学的な」答えとして「男は視覚的に恋に落ちる」のだと言う。では男は視覚的に何を見ているのか?

「くびれ」らしい。

本当なのか? 一瞬耳を疑った。一般的には顔や髪、肌の美しさや胸、脚を見ていると思われているが、「くびれ」なのだ。

広範な実験(アンケート)を行った結果、細めだろうが太めだろうがウエストとヒップの比が7対10の比率が男を惹きつけるらしい。つまり、太目が好き、細目が好き、痩せたい、と言った会話は本質的なポイントをはずしていたのだ。7対10であれば太かろうが細かろうが関係ない。

なぜ7対10がいいのか。それは原始時代から今日に至るまで、女性がもっとも健康に妊娠しやすい年齢のときに体が7対10になるかららしい。妊娠の準備ができていることを男に示すサインが7対10なのだ。

この議論には、同じ7対10の女性がたくさんいた場合は誰が選ばれるかということは考慮されていない。年齢的な判断基準のみの話だとは思う。

恋のメカニズムについての説明はこれだけではなかった。男はくびれを見ると雷に打たれたように脳のある部分のスイッチが入るのだと言う。そのスイッチが入ると、その女性について批判能力を失い、すべてが素晴らしく思えるらしい。Love is blind. あばたもえくぼ 現象だ。

そうなると、男はその女性のためには命を懸けてもいいという異常な心理状態に陥る。この恋こそを最高に美しいもの、かけがえのないもの、とすべてを美化して考える。しかしそれは自己洗脳のスイッチが入っただけの現象なのだ。

それが本当なのは18ヶ月-3年後にわかる。スイッチは永遠にONではない。タイマーがセットされていて、OFFになる日がくるのだ。

(続く)

花粉症の季節到来

花粉情報ではまだ東京の花粉は少ないはずなのだが、どうやら既に花粉は来ている。2/8の日曜日は風が強かったが、その日にくしゃみが始まった。明日も暖かいようだ。2月だというのにもう春の陽気、これはいかん、そろそろ防御体制に入らねば。

この数年、花粉症対処薬が大きく進化した。まずはアレグラ。眠くならない、副作用が少ないのに結構効く画期的な飲み薬だ。続いて登場したクラリチン。アレグラと同じ効能ながら1日一回の服用で済む。薬価も少し安い。

飲み薬は結構効くが、もうどうしようもないという時がある。そんなときは一旦安静にした後に鼻への噴霧薬を使うと症状を抑えられる。花粉症創世記の頃はインタールだったが、その後、シナクリン、フルナーゼ、アルデシンといった副腎皮質ステロイド剤が全盛になった。そして2年前くらいから紛体のステロイド剤が登場した。1ボトルで1カ月くらい使えるのでコストも安いし場所も取らない画期的な薬剤だ。効き目は従来の液体タイプと遜色ない。私が愛用しているのはリノコート・パウダースプレー鼻用だ。

まずは、ユニチャームの花粉用超立体マスク、次にクラリチン、そしてリノコート。今シーズンもこの三段論法で乗り切りたい。

タイマッサージで花粉症も撃退!、と言いたいところだがそうもいかないのが現実である。