日本のタイマッサージの世界というのは意外と狭い。私がタイマッサージを始めた20年くらい前から面子はあまり変わっていない(笑)。変わっていない、というか、みんな長く粘り強く続けていると言った方がいいだろう。ピシットスクールの先輩の相原さん、ITM東京の延子さん、ITM渋谷のミユキさん、ピッカネートの秀さん、アドバンスの誠さん、歩歩屋のネギさん、北海道のG部長、とっても魅力的な三木葉子さん、サロン経営先駆者の谷口さん、ミユキさんや秀さんがやって下さっていた勉強会で知り合った、今では日本のタイマッサージの指導者として活躍されている方々はみんな友達で、同志で、お互いに尊敬しあっている、大切な仲間たちである。その仲間の一人である田端のノリさん、バーンニット師匠の後継者としてジャップセンを完全習得し、スクールや勉強会でその技術を惜しみなく伝え、私も何度もお会いし、酒も飲み交わした仲だが、仲間たちの中では年長の方だけあってその暖かく、優しい人柄は誰もが知るところだ。

そのノリさんが亡くなっていたらしい。

【受け継いでいく】技と心は次代へと繋がっていく

実は去年から、ママニット師匠もママレック師匠もお亡くなりになってしまったこともあり、もう一度ジャップセンについて詳しい人と話をしたいと思っており、コロナが一段落したらノリさんにも会いに行こうと考えていたところだった。そういうときに亡くなってしまう、なんで行ってしまったんだ、ノリさん・・・、あの優しい心でお客さんや生徒さんの悪い気を一身に背負ってしまっていたのかなあ、などと考えたりする。

しばらくショックで呆然としてしまったが、日本のタイマッサージに確かな功績を残されたノリさんを追悼したいと思う。