タイマッサージの達人達には共通項がある。

無邪気

大学教授や医者と協力してタイマッサージを現代に復興させ、国家資格化にも大きな貢献をしたピシット先生と聞くと、大学の先生やお医者さん、あるいは大企業の社長のように重厚で厳粛な方かと想像してしまうが、実際にはいつもニコニコ、笑顔が耐えないとても親切で優しいお方である。童話の一休和尚か、良寛和尚のようなイメージである。

チェンマイの人里離れた郊外のアシュラムに信者を集めるピシェット師にしても、教団教祖のような重々しい感じは一切なく、やはり常にハッピーな感じで、とても気さくで親切な兄ちゃんみたいなお方である。

ママレック、ワンディ、シンチャイ、・・・、どの先生もやはり同じで、ハッピーを撒き散らしているような人ばかり。それがどこから来るかというと、無邪気さなのだ。

そう、無邪気な子供のような感じで、世間知らずな子供だから幸せなように、世間を知っているにも関わらず、そういう人間の汚いところを一切見ようともせず、人を信じ、邪さのない、きれいな心を保っている。

悟った坊さんのようでもある。

無邪気だからタイマッサージの達人になったのか、タイマッサージを極めようと努力する過程で無邪気という要素が必須であることに本能的に気づいてそこを無意識に磨いていったのか、それはわからないが、無邪気ということがタイマッサージで非常に大事なことであることは間違いないような気がする。4月に来日するワンディ先生もとても「無邪気」な先生なので、参加される方にはワンディの人間離れした無邪気っぷりを感じていただきたいと考えている

写真は、「無邪気な」ワンディ先生と筆者