先日ニュースで見たのだが、タイが観光客受け入れ計画を発表した。ワクチン接種した人は待機なしで入国できるようになるらしい。2021年7月からプーケット、10月からクラビ、パンガー、チェンマイ、パタヤ、2022年1月からはすべての地域が対象だ。ただ、去年もトラベルバブル構想が結局実現しなかったし、今回も対象地域でのワクチン接種や感染者数減少が予定通りに進んだ場合という前提があるのでどうなるのかはわからない。

もしそうなるとしたら、我々日本人の一般向けワクチン接種が7月、8月くらいに行われたとしたら、お盆過ぎから9月くらいにとりあえずプーケット旅行はできそうだ。

そこでタイでの電話事情に再び言及すると、以前紹介したAISタイ プリペイド SIM と楽天モバイルを組み合わせるのがよさそうだ。

最近、通話無料につられてdocomoから楽天モバイルに乗り換えたのだが、0570以外どこにどんだけかけても無料というのは非常に快適だ。しかも、データ通信が1ギガ以下なら基本料も無料になるので、私のようにほとんどの時間、wi-fi環境にいる人にとっては全くお金を払わずに永久にスマホも電話も無料でできるという、全くおかしなプランである。こんなことをして楽天モバイルが儲かるとも思えないので、ある程度契約数が集まったら値上げするか、どこか他のキャリアと合併するとかになるのだろう。

その楽天モバイルだが、もっとも画期的なのは090の携帯番号をIP電話化してしまったことだろう。楽天linkというアプリを使えばLINE通話や050電話のように、wi-fiが繋がっていれば世界のどこでかけても日本にいるのと同じ感覚で通話できる。だから、タイにいても、電話をかけるのも受けるのも日本にいるのと同じだ。しかも2ギガまでは海外ローミングも無料なので、短期間ならAISのSIMカードなしでも現地でスマホが使える。ただ、AISのSIMを400円くらいで買ってスマホに入れれば3ギガのデータ通信と現地での電話番号が使えるようになるので、やはりこれは買っておきたい(楽天linkで現地へ電話したら日本からバンコクに電話していることになるので国際電話料金がかかってしまう)。楽天のSIMとAISのSIMの2枚のSIMが入るデュアルSIM対応のスマホを使えばばっちりだ。ここでふと疑問に思うのが、2つのSIM(楽天はeSIMでもいい)を入れているスマホでデータ通信や通話をAISの方に設定した場合、楽天linkアプリはその電話の090の番号にかかってきた電話をAISのSIMで受けられるのかという問題だ。楽天linkの090の番号は楽天のSIMに紐づけされているので使っているSIMがAISだと紐づけが切れてしまうような気がする。それについてネットで調べたところ、通信が別のSIMに設定されていても楽天のSIMが入っている限り、090の電話も受けられるとのことだ。wi-fiが繋がっていれば電話を受けられるのと同じ原理らしい。今度タイに行くときにちゃんと使えるか確認してみようと思う。

この楽天モバイルだが、無料なんだからじゃんじゃん契約者数が増えそうなものだがそうはならない。なぜかというと、いくつかの欠点があるからだ。まず、基地局が貧弱で、東京23区内であっても、屋内では電波が切れてしまうことが多い。私のマンションでも、職場でもかなり怪しい。プラチナバンドという繋がりやすい周波数を獲得する前の初期のソフトバンクと同じ状況だ。この欠点を補うのがwi-fiさえ繋がっていれば電話も大丈夫、ということのなのだが、wi-fiで通話していると電話が切れてしまうことがまあまあ発生する。なので、職場でwi-fiを使えない人や、仕事の電話がちょいちょい切れてしまっては絶対に困る人には勧められない。ネットで見ると、メインは3大キャリアを使い、サブのSIMとして楽天モバイルを契約している人が多いようだ。

タイで使う電波はAISなので繋がらないとかの問題はなさそうだし、楽天モバイルは海外で使えば日本といつでも無料で電話できる魔法のスマホになると思う。