タイに行ったときの大きな楽しみがフルーツ。日本にはないような色々なフルーツがあり、新鮮でめちゃめちゃうまい上に激安なので、タイ料理以上に楽しみにしている人も多数いると思う。以前私が好きだったのはマンゴスチン、マンゴ。マンゴスチンを初めて食べたときはとても感動したし、マンゴも新鮮なものはこんなにも安くてうまいのかと驚いたものだ。

何年か前にオートーコー市場というのを知ってそこに行くようになったのだが、そこで売っていたのがこのライチ。タイの果物にしてはかなり高価な部類だが食べてそのうまさに驚いた。枝付きの生のライチというのは日本ではほとんど出回らないのでそのうまさを知っている人は少ないが中国や東南アジアで食べるライチは格別にうまい。似た果物にランプータンやロンガンがあるが私はこれが一番うまいと思う。オートーコー市場で売っているものは最高級品なので高いが、街の果物店ではこのくらいの量で50バーツくらいで買えると思う。ただし、オートーコーのものと違って粒が小さくて不揃いで色もやや悪い。味も少し落ちるがオートーコーで買うとこの写真の量で200~300バーツはするので街中で安いのを見つけたら即買いをお勧めする。なぜなら、街中やスーパーでライチを見かけることはほとんどないからだ。

オートーコー市場で売っている果物のメインはドリアンだ。このドリアンと言うのが曲者で、地下鉄やホテルでは持ち込み禁止の看板があり、旅行者はじゃあどこで食ったらいいのか、その場で立ち食いしかないのかという問題がある。そして、酒と一緒に食べると死ぬという言い伝えがあるので夕食前後にも食えず、じゃあいつ食ったらいいんだという問題もある。そして、そもそもうまいのかという問題がある。日本ではしばしば罰ゲーム的な扱いで、テレビでドリアンを持ってきて、くさ~い、とか言われる可哀想な扱いなので私も最初は抵抗があった。初めて食った時はそんなにうまいとも思わなかった。ところが、何度か挑戦していると、3、4回目でものすごくうまいということに気が付いた。そして中毒になった。オートーコーで買うとかなり高いので、街中で買うのがいいのだが観光客が滞在しているような地域ではあまり見ない。地元の人が食材を買うようなホイクワン市場のようなところに行くと市場でも売っているし、トラックに山積みにして売っている。こういうところで買うと120バーツ/kgくらいなので(3月の出始めの頃は200バーツくらいで6月以降値段が下がる)、300~400バーツくらいで一玉買える。主にモントーンと甘いチャーニーがあるが、モントーンの方が匂いが少なく食べやすい。私が泊まっているホテルには持ち込み禁止の看板がなかったので、持ち込んだのだが割ってすぐのは匂いが少なく問題がないのだが、一玉分を一回で食べるのは大変なので冷蔵庫に入れているとビニール袋に入れていても匂いが強くなって冷蔵庫が臭くなってしまう。マナーとして部屋や冷蔵庫には匂いを残さないようにしないといけない。なので、日本から大きめのタッパーを持っていくのがお勧めだ。幅240×180深さ90mmくらいがちょうどいいと思う。タッパーに入れて密閉して冷蔵庫に入れれば3日くらいかけて毎朝の朝食代わりに食べられる。夜はビールを飲むので食べられず、朝食を抜いて朝から昼に食べるしかない。とにかくカロリーが高くすぐ腹いっぱいになってしまうからだ。こうして諸問題を解決してドリアンを思う存分食べられるようになりました。