タイに行こう

もうすぐお盆だ。お盆やGWはお客さんが減ることが予想される。
インストラクターの中には休みたい人もいるだろう。

そんなことを考えていたら、私も1週間くらい休んでもいいのではないかと思いついた。

そういえば1年以上タイに行っていない。久しぶりにバンコクやチェンマイに行って私の先生に私の技術を確認してもらうと同時に、チェンマイのピシェット先生やレックチャイア先生のような伝説的な先生に会いに行くのもいいだろう。ハーブティやハーブ玉を仕入れるという仕事もある。

秋-冬に行くつもりだったが、よく考えるとヨガスタジオの閑散期は8月と12月である。8月に休んでもさほど影響はないかな、お盆なら許してくれるかな、などと考えながら、ANAで予約をしてしまった。8/9発、8/18帰の日程である。

もしその時期にタイに行かれる方がいらしたら、タイマッサージについていろいろお手伝いできることもあると思いますので、気軽にお声をかけていただけると嬉しいです。

FAX購入

FAXを買った。

今まで使っていたFAXがなぜかFAXを受信しなくなったからだ。最近は、修理代を考えたら買ったほうが安い得ということもあるし、最近の機種は省エネ、高機能なので買い換えることにした。

で、子機付きFAX(KX-PW308DLW)を買ったのだが、ちょっと驚いた。まず値段が10502円だったこと。今まで使っていた機種はPanasonicのおたっくす(KX-PW3CL)で、15年前に買ったものだ。感熱ロール紙で、留守電はマイクロカセットテープに録音する。子機もついている。取扱説明書に挟まっていた領収書を見ると、定価88000円で大阪日本橋で61635円(税込)で買っている。買いに行くだけでも大変だったが、今回はamazonで買ったので宅配付きで10502円(税込)なのだ。しかも、小型化し、機能も豊富だ。FAXは30枚もメモリーで受信するので常時紙を入れておく必要はない。着信していたら必要に応じてプリントすればいい。そして、待機電力が劇的に減っている。おたっくすは7Wだったが、この機種は0.7Wである。これはでかい。年間の電気代が1000円くらい節約される計算だ。

15年前の1994年といえば、windows95が出る直前、携帯電話の普及が始まった頃だ。つまり、デジタル、ネットワーク技術が一般化し始めた時期だ。当時、デジタルやマルチメディアが家電を変えると言われていたが、どう変えるのか正確にイメージすることができていた人はほとんどいなかったのではないだろうか。デジタル革命は情報通信革命、映像も含めて劣化のない高品質な情報を場所を問わずにやりとりできるくらいにしか考えていなかった。

そして、デジタル技術は家電にも徐々に取り入れられて行き、家電の機能は飛躍的にアップし、小型軽量化もした。しかし、同時に価格も劇的に低下した。部品のモジュール化により途上国で安く製造することが可能になったからだ。これがデジタル革命の本質だった。家電メーカーはたまったものではない。価格が5分の1になれば売り上げもそうなる。そして利益は恐らく10分の1以下になる。製品の市場規模が縮小したのと同じことなのだ。そういうことがFAXだけでなくすべての家電に起こったので今、日本の家電メーカーが危機に瀕しているわけである。

しかし、そういう機器を使う側にとっては天国のような時代だ。事務機器だけでなく、昔は1000万円もしたようなサーバーを10万以下で買うことができ、インストールするOSやソフトウエアも無料(LINUX)。光ネットは月6000円で使い放題。その他、こんなことをしたいという多くの望みが超低価格で実現できる。だから多くのベンチャー企業が生まれる。そういうものを使いこなして効率化、低価格化を進め、旧来の高コスト企業に取って代わる。デジタル革命は企業の新陳代謝も促す。

白く輝く、1万円のFAXを見ながらここまで考えてしまった

ハーブ玉(7)

そもそもハーブ玉のタイマッサージにおける位置づけであるが、あくまで補助的に用いるオプションである。ハーブ玉だけをやってもらうというコースは通常、存在しない。強い指圧をした後にその部分をいたわる様にハーブ玉を当てる。当てる場所は足、脚、腕、背中、お腹で、つまり、指圧を入れたセンに沿って熱いハーブ玉を回すように押し当てていく。

蒸し器から出したばかりのハーブ玉は熱いので、いきなり皮膚の薄いところには当てない。まず、足の裏のような皮の厚いところから始め、最初は、ぱっぱっと軽く当てていく。ギューと当てると中から熱湯が染み出してとてつもなく熱いのだ。

タイマッサージをふざけて行うことは厳禁だが、学校の生徒たちは熱いのが面白くてきゃっきゃ言いながら楽しそうにハーブ玉セラピーを行っている。この日はハンガリーから来た生徒もいてハーブ玉を楽しんで(?)いた。この写真がその模様である。

ハーブ玉(6)

さて、ハーブ玉ができた。いよいよこれからハーブ玉セラピーに入るのだが、ちょうど昼食の時間になった。タイの小さなマッサージスクールでは学校のキッチンで作った昼食が振舞われる事がよくある。ここ、WANDEEマッサージスクールも例外ではなく、時々Wandee先生が何かを作ってくれる。

今日はカオソイだ。カオソイというのはチェンマイを代表する料理で、茹で面の上に揚げ面を乗せ、チキンカレーをかけたものである。これだけ有名な料理ならバンコクでもメジャーになりそうなものだが、路上で見かけることはほとんどない。ショッピングセンターのフードコートなら食べられるはずだ。

一皿では足りないので二皿くらい食べて、さあ次回はいよいよ、ハーブ玉セラピー!

手の温かさ(4)

手の温かさについてこれまでにも何度か書いてきたが、その答えが見つかった。時間ができたので、ずいぶん前に録画していたNHK「ためしてガッテン」を見たらその回のテーマが「冷え」だった。

女性に冷えが多いのは、熱を生み出す筋肉量が少なかったり、燃やすカロリーの摂取量が足りなかったり、運動不足によるむくみや凝りが血液やリンパの循環を妨げているからだ。

しかし、数多くの人と接してきて、それらの条件をクリアしているはずの人でも手足が冷えているケースが多々あり、その原因が謎だった。

例えば、ヨガのインストラクター。エネルギー循環は日常的に問題がなく、またヨガで、そしてフィットネスクラブで筋肉も適切についている。むくみもないし、体の状態は極めていいはずだ。しかし、なぜか冷えに悩み、レッグウォーマー(ナタラージャ)を身につけ、そして「見本となるべき自分が冷えているのではヨガの効果に説得力がない」と自己矛盾に陥っている。

その理由はストレスだと思っていた。生徒に接する時間、緊張する時間が長いため常に交感神経優位となり、血が手足に回らないのだと思っていた。

それもあるだろう、しかしためしてガッテンの答えは驚くべきものだった。

「高たんぱくの食事をとれば冷えは解消する」

それだけのことなのだ。長年冷えに苦しむ主婦が、高たんぱく(大豆、鶏のささみ等々)の食事に切り替えたら、それだけで冷えが解消する(した)のだ。エネルギー源としては炭水化物、脂肪だと思ってしまうが、手足に熱を回すにはたんぱく質を燃やすことが大事なのだという。

私は手が暖かい方だが、言われてみれば確かに高たんぱくな食事をとっている。豆腐、納豆、枝豆など大豆食品を食べない日はないし、卵や魚、そして肉類もたくさん食べる。もちろん、たんぱく質を含む米もよく食べる。

ガッテンではさらに、辛いものを食べるとよりよいと言っていた。
たんぱく質と辛いもの、これだけで手足の冷えは解消されるのだ。

試してみてほしい

ハーブ玉(5)

さて、ハーブ玉の材料をすり鉢で摺る事数時間、いい感じになった。次の工程では綿の布に包んで蒸す。蒸し器はシュウマイなど、中華料理用の電気の蒸し器を使う。陶器の底から火であぶるタイプのハーブ玉専用蒸し器もあるが、火を使うと危ないし、熱効率もよくないので、実用的でない。

一人に対してハーブ玉施術を行うときも二つ以上のハーブ玉を用いる。なぜなら、一つが冷めたときにすかさずもう一つの熱いハーブ玉に交換できるからだ。

ハーブ玉は通常、数回用いる。顧客が代わる時には表面をお湯でさっと洗って、蒸し器に入れて蒸し上げる。高熱なので不潔ということはない。ただ、成分がどんどん流出するので、10回も使えないと思う。

次回は、ハーブ玉が蒸しあがったらどうするかについて説明する。

近所のタイマッサージ屋さん3

一軒家サロンの主であるOさんから出た答えは意外なものだった。

「日本で習いました。」

しかし、更に詳しく聞くと意外でもなかった。

「富ヶ谷にあるスクールにかつてタイ人の先生がいた。その先生に習った。そしてその先生の先生がピシェット先生(ピシットなのだが…)で、私も何度かバンコクに行って直接ピシェット先生(注:ピシット(Pisit)先生のこと、ピシェットと言えば通常チェンマイのピシェット(Pichet)師を指す)に習った。」

なるほど、ならばわかる。やはりピシットスタイルだったわけだ。指の置き方や腕の使い方でいくつか違うところがあったが、それは彼流にアレンジを加えたのだろう。こんな近くにピシット先生の教え子がいるとは思わなかった。まさに灯台下暗しである。

人柄も好感が持てるし、ピシットスタイルを持って、評判のいいタイマッサージサロンを経営しているのは大変喜ばしいことだ。近所だし、ここの先生をお願いしてみようかと考えている

近所のタイマッサージ屋さん2

足を重ねて押して、逆に重ねて押して・・・

あれっ? これはピシットスタイルでは????

その後、ピシットスタイルだが、若干異なる手技と、ピシット先生が教えない手技が多少入りながら施術は進んでいく。

強めの指圧と指定しただけあり、かなりの強さで腰、背中を押してくれる。
確かに上手だ。手技はピシットスタイルのようでもあるが、少し異なり、そしてチェンマイでよくやる手技がかなり入っている。こういう一連の施術を教えている学校があるのだろうか? 興味を覚えつつも、押されているうちにどうでもよくなってちょっと寝てしまった。

私はとても満足した。

その後、お茶を飲みながら聞いた。どこで習ったのかと

続く

近所のタイマッサージ屋さん1

なるべく更新と書きながらいつのまにか6月になってしまった。
ひょっとしてブログを楽しみにしてくれている人がいらっしゃるならば、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

そろそろ、再開しようと思うが、今回は近所のタイマッサージサロンのお話。

Heart Crystalはヨガスタジオでもあるので、ヨガインストラクターが5名、ピラティスインストラクターが2名いる。全員うら若き女性である。
そのうちの一人がすぐ近くに住んでいるEさん。Eさんが、下馬のRというサロンに行ったという。そこは一軒家で、男性と女性が二人でやっていて、男性の人にやってもらったのだけどとても気持ちよかったと言う。

私よりも気持ちよかったのか?

ちょっと嫉妬しながらその話を聞いていたのだが、先週土曜夜に時間が空いたので、行ってみることにした。

私は先生などという大そうなことをやっているが、まだまだ勉強中の身、他の方のマッサージを受けることは勉強になる。それは受講いただいている生徒の方も同じで、教えながら実は毎日私が学んでいるというのが真相だ。

どんな施術を見せてくれるのかわくわくしながらそのお店に行った。チラシ配りの時に何度も見ているので場所はよく知っている。

二階の薄暗い部屋に通され、施術が始まった。男性にしてもらうようお願いしたので、Eさんがしてもらったのと同じOセラピストである。

さあ、ファーストタッチ、前情報がない場合、ここからの数分でこの方がどこでタイマッサージを学んだのかを類推できる。

続く

ハーブ玉(4)

ずいぶん更新をしていなかった。
ヨガスタジオでインストラクターが増えるのに伴い、スケジュールを作成したり、WEBサイトを更新したり、ちらしを作ったりしていた。全部一人でやっているので骨が折れる。春は勝負どころなので頑張りどころだ。

それも一段落した。

さて、ハーブ玉の続きである。ハーブ玉にはドライとウェット(ロー、生)の二種類があると言ったが、今回は生ハーブ玉の作り方だ。市販の生ハーブ玉は価格も高い。ならば手作りはどうか。

材料費は安い。しかし手間がものすごくかかる。5個のハーブ玉を作るのに1-2時間、重労働をしなければ作れない。重労働とは、ハーブをすりつぶす作業である。

写真左は原料を細かく切ったものだ。これをまずよくかき混ぜる。
次に、すり鉢を用意し(このすり鉢はタイ料理には欠かせないアイテム)、ハーブを適量入れてひたすらする、する、する。。。。

疲れる。こんなことをしなければならないなら、買ってきた方が楽だ。すぐにそういう誘惑に駆られる。しかし、タイマッサージの真髄は真心、手に汗して心を込めてすりつぶしたハーブ玉にこそ魂は宿る。愛する人のために人は何ができるだろうか、金を使うことしかできないのが現代人。タイマッサージの世界では、自らの手(&足)で相手を癒す。その思想に立てば、ハーブ玉も自分で作ってこそ真のタイマッサージだ。

などと、重労働をする自分を慰めながら、擂る、擦る、掏る、磨る・・・

続く